だって、思いついたから このページをアンテナに追加 RSSフィード

2006-07-30テレビを付けたらEDテーマが流れる

帰ってきたら

萌理賞

http://q.hatena.ne.jp/1154079537

が終わってた。早いな。そしてレベル高いな。

次回開催日がわかったので、またさらに爪がとがれていくのだろうなあ。


↓出し遅れ作品:幽霊萌えるよ、怖くないから。

笑う彼女は消えていく

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「何で幽霊萌えなの」

僕は脊椎で答える。

現実女の子は怖いから」

幽霊は怖くないの」

「君はあんまり怖くない」


僕が屋上で出会った幽霊は、長くない髪を後ろで束ねた地味なメタルメガネ女の子だった。夕方5時から7時くらいの間に現れて、僕と話をする。「何で、夜じゃないの」と聞いたら「夜は怖いから」らしい。

幽霊はこの世への未練が、そのまま霊の格になるようで、気付いたら「なんとなく」幽霊だった彼女の格は下の中くらいで、メガネを外せないと愚痴をこぼしている。

そんな彼女最近消えかかっている。


「あんまりってどれくらい?」

「0.8貞子くらい」

「それかなり怖くない?」

彼女は快活に笑う。幽霊のくせに。


彼女の向こうに見える赤いグラデーションの夕空がこの世と思えないくらい綺麗で、僕はなんとなく彼女キスしようとしたら、僕の顔は彼女を通り抜けた。そのまま「夕日が綺麗だよ」と言ったら、彼女は空中を笑い転げた。

笑う彼女は好きだけど、笑う彼女は消えていく。

僕は俯く。

そしたら、

「…ありがとね」

頬に優しい風が触れた気がして顔を上げると、彼女はいなくなっていて、夕陽は沈んでいた。

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2006-07-28俺たちはこうまでしないと物語を始められない

何かのプロローグ

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オレが隣に住む幼馴染の董子を意識し始めたのは、二人で泥んこになって遊んだ後、母親風呂場で裸にされて、シャワーをぶっかけられたとき、オレにあって董子にないもの(いや、董子にあってオレにもないわけだが)を発見したときだ。こいつは女なんだなあと改めて思って、同時に気持ち悪くもなった。董子は決して美人でなく、付き合いたいというよりも、遠ざけたいタイプだと、既に男子の中では結論が出ていた。董子はオレと同時期に少年野球に入り、オレよりも肩が強くて、走りも速く、打率も良かった。そして背も横幅もオレより大きかった。そんな董子も中学に入って、野球はすっぱりやめ、髪の毛を染めてオシャレして、サラサラした髪のチャラ男達と遊び歩くような今時の女の子を謳歌するようになり、董子よりも早く少年野球はやめ外で遊ぶよりも家でゲームする方が楽しい内気で大人しい(暗い)少年になっていたオレとは、自然と距離があくようになった。それでも、帰る時間が一緒で、家の前で会ったときは、どう接して良いかわからなくて気まずい感じになって無視、にはならなくて、お互い久しぶりにあったことを少し(多分本心から)喜び「よお」「おす」と挨拶を交わせる、そんな間柄だったんだ。

そんな董子が目の前で死んでいる。少し痩せたとか、髪の色も黒くなっているとか、オレの知っている董子とは違うけど、董子だ。董子が死んだ。

そして、ここからオレの物語が始まる。物語の始まりを知らせる鐘か? ブザーか? それとも狼煙? 何だか知らないが、そいつが胃の奥からせり上がってきて、胸を焼いて、俺の体の隅々まで火を入れようとしている。なあ、これは始まりだろ? 俺の体が何かに備えて、震えている。物語の予感に魂が揺さぶられている。オレ達はこうでもしないと物語を始めることができない。

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2006-07-22メモる(ときめきメモリアルする) このエントリーを含むブックマーク

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2006-07-18アンデルセン・プロジェクト

無刀の男

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「そこにいるのは鬼か」

「何」

「そこにいるのは鬼かと聞いた」

「鬼ならどうする」

「斬る」


鬼かと問われた男は笑いながら剣を抜く。

「斬ってみせよ」

「鬼ならば」

鬼かと問うた男は、半身に構え、右手の手刀を振り上げた。

鬼かと問われた男は笑みを崩さず。二人の距離、およそ三間。


「剣はどうした?」

「人を斬るのに剣など不要」

そう言って、男は、手刀を振り下ろす。

瞬間、無音。


鬼かと問われた男は笑みを崩さず。

やがて、どたりと地に伏す音が二つ。

それは、笑う男の分かれた半身であった。



戦国時代後期、鬼と呼ばれ恐れられた野武士の群れについての記録がある。だが、ある時期を境に、その記録は途絶える。そして、その地には、たった一つの桃を報酬に野党と闘った旅の侍の話*1が伝わっている。

*1:侍の用いた名も無き無刀術については、「狗」「申」「雉」の三つの型を持つ中国拳法に類似性が認められているが、その真偽の程は定かではない。

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2006-07-06私だけが未確認

雨の日の寓話

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俺には超能力がある。

助けを求める強い思念を、感知する能力。

それは面倒事に反応するアラームだ。


あの雨の日も、俺の能力はミィミィ泣く子猫と少女を見つけた。


少女は傘を差しかけてじっと子猫を見つめていた。

俺も屈みこみ、少女と並んで子猫を見た。アラームは大きくなり、頭を割りそうになる。

「弱ってるな……。暖かくしてやらないと」

しょうがない能力だ。でも、いいさ。猫は嫌いじゃないんだ。


「わかった。私、連れて帰る」

少女は、子猫を抱きかかえた。猫の泥で服が汚れた。

「大丈夫かい」

「大丈夫。家、近いから」

じゃなくて、叱られるんじゃないかい。

大丈夫、そう言って少女は駆けていく。

頭の中の音が、少しずつ小さくなっていく。



しばらくして、またその少女と出会った。

少女は、ありがとうと言って、微笑んだ。

それは本当に好い笑顔で、少女からはもう、音は聞こえなかった。


誰かを救うことが、自分を救うことになる。

あの子も、多分俺も。


_

397字。難しい。

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2006-07-01[実験]投下実験結果報告

第一回萌理賞選考結果:http://d.hatena.ne.jp/sirouto2/20060701

萌理賞講評:http://q.hatena.ne.jp/1151442461


感想は下の方。

投下実験小説ブラック日和

投下実験小説ブラック日和 - だって、思いついたから を含むブックマーク はてなブックマーク - 投下実験小説ブラック日和 - だって、思いついたから

「どうかね。まだかね。わが国の爆弾はまだ爆発しないのかね!! ヒヒヒ

博士!」

「おお、助手A! ヒヒヒ、待ちかねたぞ! 爆弾は? 爆ちゃん、あれからどうなった?」

爆弾を親しげに呼ばないでくださいよ。あと、笑い声が卑猥です。死ね。まあ、一応投げてはきたんですけど」

「そんで! そんでどうなったの! そんで今死ねって言ったよね!絶対」

「いや、爆発はしませんよ。もちろん」

「何でよ!」

「だって、博士が『これ、爆発しそうじゃね?』って思ったってだけで、実際は爆弾じゃないですもん。丸めた粘土みたいなもんですから」

「ちょっと、それ酷くない…?」

「酷くないですよ。死んだら万々歳ですよ。で、他にも爆弾投げてた人いたんですけど、もう僕恥ずかしかったんですよ」

「まじか…。わしの爆弾が。わしの……で、また死ねって言ったよね。万々歳て何だよ」

「いや、まあそれは全然いいんですけど」

「良くないよ! 全然!!」

「ちゃんと聞いてくださいよ。ここからが良い話なんですよ。その博士爆弾もどきをですね。そこの人がちゃんと見て調べて、博士の似非爆弾の足りないものとか、ここをこうしたらいいって丁寧にコメントを添えてくれたんですよ。いや、もうこっちとしては凄く恐縮しちゃいましたよ。爆弾投げるってやっぱり大変なことなんじゃないかって、気付きましたね。やっぱり博士で遊ぶのは楽しいけどほどほどにしなきゃと思いました」

「そうか……。よくわかったよ。(君が腐っていることを)。しかし、世の中には良い人もいるものだな。わしは大切なことを忘れていた。

適当』とは、ぞんざいにとか軽く扱うといったものでなく、適切という意味もあったのだな。句点がダブっているのも見逃していたなんて」

「言ってる意味がよくわかりませんが」

「まあ、いい。とにかく、また一からやり直しじゃな。行くぞ、助手A」

「いや、元から僕助手じゃないですし。大体一人なのになんでAとかつけてるんですか」

「じゃあ、ジョシュアって呼ぼう。かっこいいだろ」

博士、どうしたら死んでくれるんですか」

萌理賞投稿の感想

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非常に楽しかったけれども、id:sirouto2さんの丁寧かつ率直な講評に、投稿時の自分の軽い気持ちを思い出し恐縮する。自分のを見るまでガタガタと震えていた。


講評のとおり、まず先生の描写が足りなかった。僕の脳内ではパリッとした石面ティーチャーが既に存在していたのだが、文章中にはいなかった。その普段とかけ離れた姿を見ることができた一介の小学生の僥倖を書いたつもりだったが、それが萌えなのかと言われれば、違うような気もしてきた。

あれ、デキデレってなんだっけ。


あと、他の作品は、ちゃんと趣向やオチを凝らしていた(当たり前か)。読んでて面白い。

萌え」という言葉に踊らされたか。短文なれど小説。そのことをゆめゆめ忘れることなかれ。と思った。

後から見たら、講評文が増えていて、嬉しかった。また頑張ります。


実験結果:1ポイントゲット!(参加賞

「やるんじゃねえ。このポイントは貸しだ。また返しに来い!」

「ありがとう、ございましたッッ!!」

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