だって、思いついたから このページをアンテナに追加 RSSフィード

2006-08-27光の中に飛び込んで

い能力部

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部員は僕と笹木の二人だけ。



「私たちは、選ばれた人間なのよ!」

笹木はメガネに手を添えながらいつも宣言する。

笹木の『メガネが曇らない』能力は、寒い所から暖かい所に入ってきてもメガネが全く曇らないという能力である。



「これはつまり『温度の固定』ってことよね。レンズを絶温してるってこと」

それでも笹木は前向きだ。二人だけのこの部が今在るのも委員長を地でこなす彼女のおかげである。



「私たちの能力にはきっと先がある。大事なのはルールと仕組みを理解すること」

僕の『テレビのリモコンを見つける』能力も、僕自身には便利なのかよくわからないのだが、笹木は褒めてくれる。

笹木はいつも真剣なのである。



委員長、新しい能力が見つかったみたいなんだけど」

「ホ、ホント!」

「ちょっと、もっとこっちきて」

「うん、うん」

「あのさ、前から思ってたんだけど」

笹木の真剣な目を見る。

「やっぱり、すっげー可愛い」

笹木の顔が文字通り真っ赤になった。

「どうだろう、この能力」

今度はメガネまで曇った。おお、新能力だぞ、笹木。






蛇足ですが。

この話の背景設定は、ある町に隕石が落ちてきて、その後何人かの人たちが能力に目覚め始めるのだけど、でもその能力が余りにくだらなくて、結局日常は変化しないというやつです。ジョジョやら幽遊白書イメージですな。


で、なんらかの事件があって、その事件で能力者たちのいらない能力が、局所的に役にたって事件が解決していくパズルみたいな話にならないかなと思ってましたが、特に後は思いつかなくて、倉庫に放ってました。今から思えば、ヨーロッパ企画脚本みたいなイメージだったのかな。


あと講評でもありましたが、いらない能力が、原理を応用するとかで、凄い能力になったりするのって、なんか燃えるじゃないですか。委員長が言ってるのはそういうことです。

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