だって、思いついたから このページをアンテナに追加 RSSフィード

2006-09-20フランス以外全部革命

ようこそ、男の世界へ

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純一は、自分のバットを握り締め、その硬さを確かめる。バッターボックスに入る前のいつもの儀式である。

最近では、バットの手入れに人を雇ったり、彼女にしてもらう選手が多いが、純一はいつも1人でそれを行なう。純一は、口に出したことはないが、この場所に女は必要ないと思っていた。純一はホモセクシャルというわけではない、ただこのスポーツに心底惚れているのだけなのだ。この時代において野球は男の世界であった。

純一がバッターボックスに立つ。ゆっくりと、バットピッチャーの方に向ける。バットの先はピッチャーを越えて、ずっと先の空を指している。いつもの純一のパフォーマンスに観客は沸き立った。

ピッチャーは、キャッチャーとやり取りする振りをしながら、ボールを何度も握り締めている。球に汗を染込ませ重量を上げているのだ。純一はそれが悪いと思わない。反則ギリギリの行為すら折り込んで、純一は野球を愛していた。

純一のバットは、決して折れない。


30日午後、京都市左京区において、自らのバットを振り回していたとして、岩田純一(43)が猥褻物陳列罪で逮捕されました。

純一容疑者は、現役時代、日本野球史上、最高のバッターとも呼ばれ、日本を三度世界一に導くなどの偉業を達成した選手でしたが、試合中、場外ホームランと引き換えに、自らのバットを折るという痛ましい事故により引退していました。家族は、引退直後から、突然家族の前でバットを握り締め叫びだすといった、おかしな言動が多くなったと話しています。

<<ニュースより抜粋>>

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