だって、思いついたから このページをアンテナに追加 RSSフィード

2006-09-24ガオガイガーカウンター

心の旅4

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合格!」


突如、萌仙人の懐かしい声が響いた。

「おめでとう」

虎が山中に響くような大きな声で吼え、僕は圧倒され気を失った。


眼が覚めると、僕は岩の上に寝ており、傍らには萌仙人と虎がいた。

僕は、萌仙人合格という言葉を思い出し、その意味を聞こうと慌てて身体を起こした。


仙人は僕に語った。

「自らの生の為、絶望的な現実でさえも覆さんと虎と闘うは、『燃え』、そして、生を愛しむがゆえに自らの生の終わりさえも認めてしまうのが『萌え』ぢゃ。お主は既に『萌え』を体得しておったのぢゃよ」


生を愛しむが故に、自らの生の終わりさえも認める。僕は虎の生を美しいと想い、そのために僕の死が虎の生になることを喜んだというのか。


「人の数だけ、萌えがあるのではない。魂の数だけ萌えはある。虎にも、山に住む他の動物達にも、お主のいる岩でさえも、そしてお主自信にも萌えはあるのぢゃ。問題はそれを識ることができるかどうか」

 萌仙人言葉は、水のように僕の中に染みていった。


萌えとは、どこにでもあって、どこにもない…」

「おぬしはもう、わかっているはずぢゃよ」


僕の目の前でグルグル世界が歪む。萌仙人と虎と竹林グルグルと掻き混ぜられて、一つになり、白い世界だけになった。


僕は眼が覚めた。目の前のディスプレイには、『 第四回萌理賞』の記事が映し出されていた。いやにリアルな夢だった。虎を始めみたときの恐怖をまだ僕の身体は記憶している。


そして、同時に、あのときの虎を美しいと思ったことも。


キーボードを打つ。今なら書ける気がする。

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