だって、思いついたから このページをアンテナに追加 RSSフィード

2006-09-26冥奉行 泰山の閻さん

君は小悪魔

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「こっちに来て」

君は、微笑みを浮かべて駆けてくる。君が、とてとてと歩くにつれ、スカートフリルがひらひらして、長い黒髪がさわっと揺れる。とてとて、ひらひら、さわっ。気付いたら、君は僕の膝の上にいて、どーするの、とでも言うような大きな目で、僕の顔を覗きこんでいた。君の身体が、とても小さくて華奢なのに驚く。これで僕より年上だなんて。

君の少し吊りあがった目は、笑うととてもチャーミングになるんだな。黒いドレスが良く似合ってるよ。こんなことを言うと怒られそうだけど、この目に皆、騙されて、魂を抜かれちゃったんだろうな。

「抱きしめていいかい?」

君はこくんと肯いて僕の膝の上に座り、僕の胸にもたれかかった。僕は、君を壊してしまうような気がしてどきどきしながら、そっと腕をまわした。ひんやりとした君の手が、きゅっと僕の腕を掴む。

このまま時が止まってしまえばいい。


どれくらいそうしていただろう。

君は、腕の中から、僕の顔を覗き込んで、低い声で言う。

「さあ、三つ目の願いはなんだ?」

え、あ、今ので二つ? 

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