だって、思いついたから このページをアンテナに追加 RSSフィード

2007-03-23はじめての獣

シャーマニック・ビジネス

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戸を開けた先には、正装の梶原由紀が立っていた。白の着物と朱袴が眩しく、頭に付けた金の飾りは黒く長い髪に映えている。薄く目を開けてたたずむ由紀に、俺は心を奪われていた。神社の本殿は、いつも以上に神秘的な空気が満ちている。

立ちすくむ俺を、由紀はじっと見据え、静かに口を開いた。

「崇君」

声が少し震えている。由紀が緊張しているのがわかった。俺は、雰囲気に呑まれながらも、少しだけ冷静な自分を取り戻し、落ち着こうと努力した。

クールクールクールクール……。

「聞いてる?」

いつの間にか目を瞑っていた。直ぐ目の前に、由紀がいた。血が一気に逆流する。

「じゃあ、言うよ」

え、何を、という言葉は、次の由紀言葉霧散した。由紀は、震える唇で、でも確かな発音で言ったのだ。

「崇君、好きです」

それは、天にも昇る心地だった。

「付き合ってくれますか?」

「はい、喜んで!」

思わず居酒屋の店員のように答えてしまったけれども、今日の俺は反省しない。何故なら、俺は。ついに、憧れの由紀と!


「ほんとに? やったぁ!」

由紀は緊張を解き、いつものように笑い、そのまま俺に抱きついてきた。由紀を受け止めながら、俺は、この日を一生忘れないだろう、とちょっと泣きながら思った。そして、受け止めた由紀が、急にくにゃりとなったのに驚いて我に返った。

「ちょ、大丈夫!?」

嬉しさで、気絶したのか? そんなバカな。

「あ…、うん、大丈夫」

由紀は直ぐに目を覚まし、ほっとする俺に、目を輝かせて聞いてきた。

「で、どうだった? 告白?」

何だよ。夢だと思ったのか? 俺は思ったけど。ははは。可愛いやつだなあ。俺はにっこり笑って言う。

「もちろん、OKだよ」

「あ、そうなの! 良かったー」

嬉しそうな由紀。俺も嬉しい。

「喜ぶわー、佐織」

「佐織?」

西田佐織。あんた、恋人の名前も知らないの?」

ああ、西田。あのゴリラのような。え、何であいつが喜ぶの? え、恋人? 

「おめでとう。私の憑依告白、今のところ成就率100%」

「憑依、告白?」

バイトバイト。せっかく生霊降ろせるんだし、使わないと。直接言えないシャイ乙女の魂を救うんだから慈善事業よね」

あー、なるほど。そうかー。俺の思考は、勘違いのショックから、驚く程早く、現実に戻っていた。ということは、俺はあのゴリラのようなのと恋人同士なのか。そして同時に、かつて、あのゴリラのようなのを振った男の末路を思い出していた。二組の三原階段から落ちた。数学佐藤は、掴まれた腕が折れた。三組の菅は、ビンタで顎が外れた。

「あのさ」

「何?」

「今度は、俺のを憑依して、断ってくれる?」

KKKKKK2007/03/23 21:04題名と捏造単語が完璧すね

sasuke8sasuke82007/03/24 04:38今は亡きシャーマンキング追悼作品です(後付け)。憑依合体!とかやってたころが懐かしい。
あと、シャーマニックプリンセスってアニメのCMがエロかったのを子供心におぼえています。

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