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2007-05-31性器煥発の極み

変容するセックス

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友人とメールしてたら、友人がメールの最後に本文と全然関係なくセックスという言葉の入った造語を付け加え始めたので、僕もなんとなく真似してたら、いつのまにかメールの内容がどうでもよくなってきて、本文よりセックス造語の方が長いときもあるくらい、新しい言葉を考えて送るのに夢中になってしまったというのが最近あって、これ面白いから皆やるといい。で、せっかくなので、自分の分だけGoogle特許申請しておく。


審査に通らなかったもの


並べると、あんまりないなあ。でもセックスという言葉が何のエロさもなくなっていくなあ。印象破壊

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2007-05-30卒業自在

第十一回萌理賞

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第十一回萌理賞

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ぐだぐだの感想並べていきます。


  • 『戸上さん』id:tophelさん
    • 最初読んだときわからなかったけど、7人を想像して読むと、このごちゃごちゃとした感じが演劇の1シーンや短編映画のようでとてもとても楽しい
  • 『三毛と鐘と影』id:natu3kanさん
    • 舌足らずなネコ耳というあからさまな感じを、裏側から見る僕の存在で抑えて、物語萌え萌えさせてないのが良かった。そして最後のオチが好き。
  • 『潤井由華』id:kenjeenさん
    • ちょっとボーイッシュで元気な感じの絵だなあと思って、人物設定みたら、すごい危ない人だった。で、もう一回絵の方を見ると、やっぱり危ない。半開きの口が怖い。
  • 不思議委員会・実地編』id:hatikadukiさん
    • 「何があっても不思議じゃないのだ!」は、不思議委員会の存在自体を揺るがしてるような。投げやり気味な委員の二人が醸しだす空気が、偽りの永遠を循環し続ける定めにある萌理学園を表しているようで、実は問題作なんじゃないかと思ったり。
  • 『階上の絞殺者』id:glireさん
    • 「わたし達、『七不思議』は」で、ぐっと引き寄せられて「化物め…」でおお!となる。かっこいい。最近、こうゆうの好きだ。


今回はついに念願の大賞とったった!なのですが、極端な設定の作品を避けられたようなので、極端な設定好きの僕としては、なんとも素直に喜べないような。今回は負けたなあと思ってたところもあるので……。でもまあ、何だ。大賞とったったで!やったー!

ありがとうございました。

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2007-05-24ライヴ感あふれる打ち切りをお楽しみください

リレー小説ログ:父さんが脱サラして

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父さんが脱サラして勇者になると言ったとき、僕は反対しなかった。かっこいいと思ったからだ。あれから5年、今僕はそれを後悔している。



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2007-05-21超越正誤

オタク、イズ、ヒューマン

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オタク」という単語が独立して用いられるとき、その言葉が指し示す範囲は近年多様化し肥大化し膨張し続けている。今現在、何オタが存在しているのか知らない。それでも日常生活で誰かが「オタク」と呼ばれ、誰かは「オタク」を自認する。たとえ個々の「オタク」に多少の繋がりがあったとしても、いとこの奥さんの父親の妹に瓜二つな隣の犬は、もはや他人ですらなく種族すら異なるわけなので、そんなものをひとくくりにしようとすれば、AKIRAの鉄雄的なドロドロのグチャグチャの不定形の怪物が出来上がるのが必定。それはそれでとてもおぞましくて楽しい……のだがそんな巨大な塊である「オタク」は、人の性質を現すカテゴリとしては大き過ぎるのではないか。もはやそれは「男」や「女」といったプリミティブなカテゴリと変わらないのではないか。もしかして日本全国の「オタク」和集合から少しづつ気を集めて作るオタク玉と、同じように非「オタク」から気を集めて作る非オタク玉がぶつかりあったら、オタク玉の方が勝っちゃうのではないか。そんな風に考えたとき「オタク」というカテゴリは不適切に思えてきて、では行き場を失った「オタク」を含み、既に存在する中で一番近いカテゴリは何かと言うと、それはもう「人間」になるのだと思う。オタク、イズ、ヒューマン



そして「オタク」という言葉が失われた時代に、老人は少年に語るのだ。

「かつて、我々はオタクという1つの言葉によって繋がっていた。肉体や精神孤独だったが概念の上で我々はヒトツだった。依然として迫害は続いていたが、われわれは言葉により繋がっていたのだよ。だがそれは失われた。繋がりを解き放つことで我々は我々を解放しようとしたのだ。しかし……」

寂しそうに遠くを見つめる老人の隣で少年は決意する。

「じいちゃ、俺がオタクになる。失われたなら俺が一から作る。好きなものを好きだと言える世の中で、誰もが幸せに暮らせるように」

やがて、一人の英雄により「オタク」は再び光を浴びるだろう。英雄はいつしかオタキングと呼ばれる。

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2007-05-13両義的に彼女

中の人などいない

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ガチャピンエアギター決勝進出!

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070502-00000023-dal-ent


「これは… …この部屋は」

その光景悪夢に近かった。目の前にある無数に並ぶカプセル。透明なガラスの向こうには紫色の液体で満たされていて、その中には緑色の恐竜の姿。全てのカプセルに1体ずつ、死んだように恐竜が浮かんでいる。

「見てしまったね。ムック

ムックが振り向くと、いつの間にか、緑色の恐竜――ガチャピンが、カプセルに寄りかかって立っている。

「ワタシは何を、見ているのですか。私はガチャピンと話をしながら、ガチャピンガチャピン達を眺めている……これは、何です」

「夢ではないよ。もちろん。これは現実だし、コレらも全て僕で、僕はガチャピンだ」


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2007-05-08

僕はワトソンに憧れる。

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私の心臓は低く重い音を断続的に体中に轟かせていて、それにあわせて私の小さな胸は大きく跳ね上がっている。京子先輩は既に壇上に上がりマイクを手にしている。先輩の理知的で冷たい視線が、哀れな子羊と化して怯え、混乱する学生達を見渡している。あぁ、カッコいい! 京子先輩。

そして、先輩の冷たい静かな声がホールに響いた。

犯人はこの中に居ます」

言った! 始まった! 今! 私の心臓はもはやマシンガンのように血液を撃ち出している。頬が紅潮していくのがわかる。京子先輩のワトソン役たる私が、ああ、恥しい! 

先輩の声はそんなに大きくなかったのに、騒ぎ出していた生徒たちは喋るのを止め、皆壇上の先輩の方を見た。これが先輩の力。名探偵としてのカリスマ性。私は、そんな先輩が、先輩のことが。

犯人貴方です。三村清二さん」

いきなり先輩が犯人を指差す。先輩の細く白い指の先には、分厚いメガネをかけた唇の厚いオタク三村清二の姿があった。三村は何を言われたのかわからずきょとんとしている。

気付けよッ! お前だよ! 反応しろバカ三村! 

周囲の人間が先に気付き、ざわめきながら三村から距離を取り始めた。それでやっと気付いた三村は、ずり落ちたメガネを中指で抑え、どもりながら叫んだ。

「な、何で僕が」

「説明しましょう」

ゾクゾクが背中を駆け巡る。先輩から、三村に向かって、どうして犯人三村であるのかの説明が行われている。淡々としながら、まるで見ていたかのように、三村の犯行を説明する。そのときの先輩には、演説者の昂りも、弾劾者の怒りもない。黒板の前で数学の証明問題の説明をするように、三村犯罪について述べている。

私は、それをうっとりと見つめる。子宮が締め付けられるような錯覚を覚える。私は、やはり、この人の側にしかいられない。

そして先輩の説明は、想像通り、私の想像を越える。

「そして、もう1人の犯人三村清二さんに犯行を行なわせた人物がいます。それは」

それは、それは、それは、それは。誰ですか。京子さん。

私は、息を吸うことも忘れ、先輩の言葉を待った。やっぱり、やっぱり、やっぱり先輩は。

「妃悠里さん。貴女ですね」

先輩は、最高だ! 私は倒れ込みたい欲求を必死でこらえる。

先輩の白い指先は、今度は私の方に向いている。

そう、そう、そう、そう、そう、そうです。私が、私が、真犯人です。

「そして、本当の名前は、指名手配中の殺人鬼・木崎友二」

そう! そうだ。そのとおりだ。京子さん。やはり、貴女はそうでなくてはならない。

本物の引きこもり根暗の妃悠里はもうこの世にはいない。僕が殺した。僕は木崎友二だ。

京子さん!」

僕はたまらずに大声を上げてしまった。とても恥しい。壇上の京子さんは相変わらず感情を見せない目で僕を見ている。今日は少し憂いを帯びたように見えるのは、陽が沈んで、ホールが暗くなったからだろうか。ああ、また失敗だ。今度こそ京子さんのワトソンになれると思ったのに。でも次の事件は考えてある。名探偵探偵助手の出会いとなる最初の事件は。

ああ、悲しいけど嬉しい。わかっている。僕はまるっきり矛盾している。僕は僕が京子さんのワトソン的な位置に立つための事件を構築しながら、その事件が外側だけでなく内側の僕がむき出しなって台無しになるまで解体されることを喜んでいるんだ。

京子さん、同じ孤独な天才でありながら、僕と貴女の位置は点対称。常に決定的に異なってしまう。それでも僕は、貴女の隣に居たいから、だから。

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2007-05-07バーモント生まれのこくまろ育ち

カレー探偵

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カレー探偵・福神漬楽京は、解決した事件の数は少ないものの、一時日本を震撼させた『暗き星の皇子』事件によって名を知られている。

若い女性ばかりを狙い、殺人を続けた『暗き星の皇子』を名乗る犯人は、日本中をまたにかけ、さらに証拠を一切残さず、警察探偵も手がかりすら見つけられずにいた。


だが、カレーショップ小杉の一人娘が殺された日から三日後、カレー探偵により、『皇子』は逮捕されることになる。


「その服に付いた染み。ここからでも十分に匂う。それは間違いなくカレーショップ小杉のお手製カレーだ。しかもハンバーグ納豆トッピングしたな。この下種が」

「ば、ばかな」

「それなら、調べようか。僕の家で分析すれば済む事だ。それが信じられなければ警察に教えたカレー分析手法を使っても良い。あそこなら、世界中カレーの一致も調べられるだろう。直ぐにお前のシャツについた染みが小杉特製ハンバーグカレーのものだとわかる。お前が行った事もないと言うカレー屋の、そこにしかないカレーが、何故お前のシャツについていたか。警察にゆっくり聞いてもらえ」

「そんな、この……俺が」

貴様のようなゴミ虫がのうのうと生きられるほどこの地球は優しくない。何が暗き星の皇子だ。お前がやったことは何も特別な事じゃない。誰もやらない事をやったから? くだらない。その程度の理屈もわからぬ屑野郎に喰われたカレーが可哀想だ」



福神漬楽京は、愛犬家でもある。『皇子』事件でも活躍を見せたリー、ジャワインドの三匹の愛犬には、どんなに忙しくても手製のカレーを食べさせているという。彼の犬に対する目は優しく穏やかだ。だが彼の犯人対する目は常に冷徹である。



「確かに僕は辛口かもしれません。星の皇子ですか? 僕はあんなのが存在する事が許せない」



カレー探偵・福神漬楽京。華麗な推理の裏側に、ピリッと熱い心を持つ。

カレーの絡む事件において彼に並ぶものはない。

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2007-05-06オダギリさーまと、おジョーさま

少年バット 第7話『少年バットvs日本刀少女』

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ハイライト


「さあさ、お待ちかね。やってきたよ、この僕が。走る学級崩壊破壊破壊破壊の申し子。叩き壊す風。災厄のトロンボーン少年バットが見参したよ。さあ! 始まりだ! 一列に並ぶが良い愚民ども。そして、その訳の分からないこんがらがった事々を僕の前に差し出すんだ。このイチローサイン入りバットで順番に、叩き壊してあげようじゃないか!」

その場にいた大人達は、動きと呼吸を止めて、少年を見る。バットを肩にのせ、お面を被った小学生。その華奢な身体は、学級崩壊はよしとしても、破壊破壊破壊の申し子とは程遠い。だがしかし、大人達は見てしまっている。鉄製の扉をバット一振りで破壊した少年の姿を、止めに入った警備員が、10メートルは離れたところに折り重なっている姿を。そうだ。あれが、噂の、少年バットだ。

だが、さらに大人達は見た。動けない大人達の間から、一人の少女(古めかしい黒いセーラー服の黒髪おさげ少女)が微笑みながら前に出るのを。少女が、手に持っていた細長い袋の口を開け、黒い鞘から日本刀を抜いたのを見て、大人達は度肝をぬかれる。

少女は、にっこりと笑い、その高く可愛らしい声で言った。

少年バット。待ってたよ」

そのまま少女は前に駆け出す。少年バットの方向へ。叫びながら。

「恋する気持ちを筋力に! 夢見る心を手足のバネに!」

少女の細い両腕は、一瞬2倍程に膨れ上がったように見えた。そのときには既に少女少年バットの目の前に現れている。

「一、刀、両、断ッ!」

息が吐かれると同時に、大上段から日本刀が振り下ろされる。

ガキヒイイイギガガガと耳障りな音と火花がバット日本刀の間に弾ける。

少年バットは、勢いに押される形で、後ろに下がる。受け止めた少年バットが体ごと、地面に埋まっていく。

バットを持った両腕の力を緩められない。緩めると一刀両断されるような気がする。少年バット少女の目を見る。少女の目はぐるぐると渦をまくように、黒目が揺れて踊っている。

「あんた何?」と少年バットは声を絞り出す。

日本刀少女」と日本刀少女は即答する。

「頭がおかしいの?」

「あんたに言われたくない。バット振り回して、何がしたいの」

「全部ぶっ壊すんだ」

男子ってバカなのね」

「女子はアホだよな」

「あははははは」

「あははははは」

地面に背中が触れると同時に、少年バットは足で日本刀少女の腹を蹴り上げる。足が腹に届く前に、日本刀少女は地面を蹴って、自分から空に投げ出される。

日本刀少女くるくると綺麗に回転して地面に着地する瞬間には、少年バットは、バットを構えて立っている。日本刀少女の着地点は、少年バットストライクゾーン少年バットは当然叫ぶ。

「カッキーン!」

ジャストミートしたバットはしかし、日本刀少女日本刀に受け止められている。弾かれて日本刀少女は低い弾道で後ろに下がり、直ぐに着地した。

しかし着地はほんの一瞬で、少年バットバットが戻ったときにはその懐にいる。勢いの乗った逆袈裟の斬撃は、咄嗟に上体を反らせて避けた少年バットのお面を吹き飛ばし、返す刀は、やっと間に合ったバットに受け止められる。

鈍い金属音が辺りに響く。

ぐぐぐと力が籠められると、バットに刃が食い込む。日本刀の切れ味ではなく、単純な圧力で、バットにめりめりと食い込んでいく。

あ、やばいかなと少年バットが思ったそのとき、日本刀少女からの力がふっと緩んだ。勝機と見るか、勝負の終わりとみるか、少年バットの一瞬の逡巡が、バットの集中力を途切れさせた。瞬間、バットは切断され、少年バットの鼻先を日本刀の切っ先がかすめた。

死んだ。だが呆然とする少年バットを尻目に、既に日本刀少女は間合いの外で背を向けている。

遠くでチャイムの音が鳴っていた。昼休みの終りを告げる鐘。

日本刀少女は、何事もなかったように歩き出すと、崩壊したビルの瓦礫の下から、鞘を取り出す。

そして、日本刀少女は振り向くと、ふんと息を吐き、

「次は殺す」

言葉を吐き捨てて、振り返りもせずに去っていく。

少年バットは、遠くに消えていく少女の背中を眺め、次に切断されたバットを見つめると、その後姿におもいっきりバットを投げつけた。バット日本刀少女の後頭部に命中し、日本刀少女は「あいたっ!」と叫んで、派手にこけて、動かなくなった。




次回予告


第8話『逆襲の中年ドライバー



少年。オイタが過ぎたようだな」

「老いたのはあんたの方だろう。中年アイアンさん」

「くっふっふ。私は既にアイアンではない。みよ、この神々しいクラブを。樹齢千年を越える竜樹より削り出されたこのドライバーを掲げる私は無敵。不敵。素敵。そんな私の新たなる名を、聴け! 遅すぎたかっとびドラコン。中年ドライバーだっ!」



イチローサイン入りバットを切断され、ふてくされる少年バットに、かつての強敵中年アイアンが中年ドライバーとなって立ちふさがる!

どうなる少年バット! 危うしだ!


回帰線

回帰線

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2007-05-04後ろ、振り向かば、君

第三部 エピローグとプロローグ

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エピローグのプロローグ


空気を読む魔術師』こと佐渡島シャッター修学旅行長野を訪れていた。その日は良く晴れていて、山の上に残る雪が良く見えた。佐渡島は、幼馴染で自称許嫁の来栖川蟻砂を伴い、山を歩いている。自由時間はとっくに終わっていた。まだ雪が残る長野の山奥で、二人は遭難していた。

「シャっちゃん」

「何だ」

「私たち、もしかして」

二人は黙々と歩き続ける。既に3時間が経過している。

「休もう」佐渡島の提案に、来栖川は無言で応じ、二人は大きな針葉樹の根元に腰を降ろした。

「あれだね」

「何だ」

「遭難したね。私たち」

佐渡島は天を仰いだ。そこには真っ青な空が広がっている。


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