だって、思いついたから このページをアンテナに追加 RSSフィード

2007-06-23掲載紙を変えて再スタートのパターン

第2話「看護士は不敵に笑い」

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テレビを見ながら僕は固まる。汗が吹き出る。そして次に震えがやってきた。体がバットの感触を思い出している。繋がった骨が軋む。関節が悲鳴をあげる。

「大丈夫?」

いつの間にか、彼女が僕を心配そうに見ていた。叫びだしそうだった心が少しだけ落ち着く。

今一番大事な事を考えろ。

彼女は守らなくてはならない。

守るには、

「あ」

彼女が驚き声を漏らす。テレビでは新たに出現した初老の店員が、バットを掴んで妹を制していた。そして血だらけの店員は立ち上がろうとしている。このコンビニはまだ戦っている。


「そうだ……戦わなくちゃ…」

僕は決意する。彼女は守る。妹は……。

「え……あ!」

しかしテレビは更なる異常を映し出していた。

バットを手に立ち上がった店員が妹と膠着状態に陥った直後、後ろからバットで殴られた。殴ったのは妹。妹が二人、テレビに映っている。直後カメラににっこり笑った妹のアップが映り、その後砂嵐になった。これは……三人いる……!?


砂嵐ニューススタジオに戻る。「……このように全国で同じ格好をした少女に襲われる事件が多発しています。警察は……」

同じ格好処じゃない。あれは妹だ。妹? なんだ。何が起こってる。まとわりつく不安が、決意を溶かそうとしている。僕一人でなんとかできるのか?

「私が、助けてあげようか?」

その声は彼女でなく、入り口の方から聞こえた。入り口にもたれかかるのは僕についている看護士彼女は薄い笑みを浮かべ僕を見ていた。



⇔妹篇:リレー小説少女魔王バット少年勇者バット『01奇跡の再始動』:勇者特有の術

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