だって、思いついたから このページをアンテナに追加 RSSフィード

2008-02-13兄さん、説破!

スパゲティ男子

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スパゲティをチャッチャと作れる男はモテる気がする。



いつになく酔っ払った友達の女の子を彼女の家に連れて行く。なんとか彼女をベッドに寝かせて、帰ろうとすると、彼女にコートの端をつかまれて「何?」と聞くも彼女は既に寝息を立てて寝てしまっている。溜息をついて握り締めた手を離そうとしていると、彼女の目から涙が流れる。もう一度溜息をついて、ベッドに寄りかかって座ると、直ぐに眠気が襲ってきて、そのまま寝てしまう。


朝。彼女は頭痛と共に目覚める。彼女は、もう酒は止めようと何度目かの反省をしたところで、手に握り締めていた男物のコートに気付く。彼女は「何だこれ」とそのときはぼんやり思いながらリビングまで歩く。そして台所から出てきた男にびっくりする。


「わ!」「お前、酔いすぎ」狼狽する彼女に対して、全く構わずに手のコップを彼女に渡す。反射的にコップを手に取った彼女が水を口に含んでいると、やっと頭が回転を始め、昨晩男が泊まった事実に気付くと慌てて着ている服を確かめて、昨日のままの服で乱れた様子もない事に気付く。少しほっとしたような残念なような複雑な気持ちでいると、彼女のお腹がぐぅと鳴る。

「ちょっと待ってろ。今作ってるから」


テーブルの皿の上で湯気を立てるスパゲティを、彼女は一口食べて、顔を上げ、男の顔を見て、口から自然とあふれ出るように、

「美味しい」

と一言言う。男は少し嬉しそうな得意げな顔で笑うと「じゃあ、オレは行くからな」と仕事に向かう。彼女は、頬杖をつきながら、その後姿を眺めている。そして彼女は、昨日まであれだけ彼女を支配していた悲しみが消え、気持ちが楽になっているのに気付くのだった。



決め台詞は、「俺、パスタしか作れないけど、いい?」「なんだよ、冷蔵庫ろくなもんがねーなー」

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