だって、思いついたから このページをアンテナに追加 RSSフィード

2008-09-01叔父の魔法使い

プロローグ/騙り手の独白

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25。

それが白雪姫の数字だ。それは、白雪姫であった者たちの数だ。25の、嘆きだ。悲しみだ。痛みだ。


グリム兄弟が後世に残した白雪姫という物語は、その25を語らない。その必要は無い。その物語は美しくないからだ。25は嘆きで、悲しみで、痛みだ。人間の醜さであり、不幸であり、闇だ。だが、それは、希望でもある。それは、生まれたて子供が泣くのと同種の、生きようとする、根本的な、願いであるからだ。

だから、語ろう。白雪姫物語を。探しに行こう消えた24人の白雪姫を。


姫よ、黒檀のような髪と、真っ白な肌と、血のような唇を持った姫よ。お前は今、どこにいる?