だって、思いついたから このページをアンテナに追加 RSSフィード

2008-10-26TaMoRi.Evolution

『三千世界の烏を殺し、主と昼寝がしてみたい』After

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サングラスの男は、岩に腰掛けたまま、何をするでもなく、無表情で黒い男の消えた後を眺めている。サングラスの男のスーツはあちこちが焼け焦げ、穴が開いている。

右手の時計を見ると、11時56分を指していた。永遠に続くかと思われた闘いも終わってみれば、たったの1分だった。終わりに向かう坂道はとても短い。ギリギリまで余韻をかみ締めて、サングラスの男は、立ち上がった。

立ち去りかけたサングラスの男は、直感のようなものを感じて、地面に置き去りの黒い男のスーツの上着を拾い上げる。そして、その内ポケットから、小さな小瓶を取り出した。

「やはりユンケル……黄帝陵に立ち入ったな。闘いを急いだのはその為か」

サングラスの男は、小瓶を見て、少しだけ懐かしそうに目を細めたが、直ぐに最初の無表情に戻った。

「バカな。こんなものに不老不死の力はないというのに……」

サングラスの男は傍らにぽっかりと開いた火口に目をやる。そして、躊躇なしに手の小瓶を火口に放り投げた。遠くの方で小瓶が割れる音を聞いて、サングラスの男は火口に背を向けた。

その次の瞬間、火口から火柱が立ち昇った。天と支えるかのような炎が立ち上がり、天と地が繋がる。轟音と振動に驚いて振り返ったサングラスの男は、熱気や降ってくる岩を避けようともせず、呆然とそれを眺めている。

サングラスの男は呟いた。

「まあ、あるっちゃあ、ある」

sasuke8sasuke82008/10/29 00:20id:foxintheforestさん、修正しました。すみません。他の方も追加や修正していきます。

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