だって、思いついたから このページをアンテナに追加 RSSフィード

2009-06-01一から銃まで教えてくれる

抜き打ち早撃ちテスト

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担任の尾里は、抜き打ちテストが好きで有名だ。

今日も、始業のチャイムと同時に、黒板に大きく人型の的を書いた。

「よーし、今日は小テストするぞー。机の上の銃しまえー」

「えー」

生徒達も、慣れたもので文句を言いながら、机の上に広げた銃を引き出しにしまう。

しまい遅れたもの、机の上に銃を出したままズルをしようとしたものは、尾里に撃たれる。

「はい、そこ! そこ! そこ!」

リボルバーに弾を込めながら、尾里は言う。

「いいか、いつも教えてることをやればいいんだ。普段からちゃんと銃の手入れしとけば焦らなくていいんだぞ。日直ー、さっき撃たれたやつの止血しとけー。よーし、じゃあ撃たれた奴の血か脈拍が止まったらはじめるぞー」

ピ、ピ、ピーン。

最初に撃たれた山本心電図モニタが水平になったとき、山本親友水谷がわっと泣き出すと同時にテストが開始された。

生徒達は一斉に引き出しから銃を取り出して撃つ。中には組み立てから始めるものもいる。弾が切れれば直ぐに入れ直す。替えのマガジンを隣の人間に借りる生徒もいる。尾里は、教室を回りながら、モタモタしているものから順にこめかみを撃ち抜いていく。水谷が尾里に銃を向けたが、引き金を引く前に、脳天を撃ち抜かれた。

数秒から数分の間銃声が続き、尾里が終了を宣言する。

「はーい。銃おろしてー。終わりだぞー。下ろせっての。そこと! そこ! ……じゃあ、後ろから銃集めてー。流れ弾に当たってる奴はとばしてー」

教室は硝煙に包まれていて、尾里はむせながら、日直に言って、窓を開けさせた。

煙が、青い空に吸い込まれていく。

今日は8人が重軽傷を負い、5人が死んだ。

授業の残りは、怪我人の応急処置と、死体の埋葬の時間になる。

生徒の人気は今ひとつだが、PTA及び他の教師からは、人間に迫る授業として評価が高い。

ただし、近隣住民からは、騒音についてのクレームが絶えない。

それでも、と尾里は言う。

逮捕されるまでは、続けると思います。僕は、教師ですから」

現在、尾里は警官返り討ちにしながら、全国の学校渡り歩いている。

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