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2012-01-18妖怪の産卵

百物語ガタリ

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その転校生は、夏休みに入る前にやってきた。

田舎の小さな小学校で、都会からきた転校生のことは、その日の内に学校中に知れ渡った。

転校生の家は、小学校の隣にある「お屋敷」と呼ばれる大きな家だ。そこには元々、転校生の祖父である学者が住んでいて、転校生の親が実家に帰ってきた形になる。「お屋敷は」は元武家屋敷の、地元でも有名な古い大きな建物だった。


転校生は大人しい子供だったが、すぐに同級生たちと打ち解けた。特に、三人の少年転校生と仲良くなった。

夏休みに入っても、彼らはよく一緒に遊んだ

ある日、転校生が、祖父から聞いた百物語の話をした。

――家には、百の怪談が書かれた本があるらしいんだ

少年の一人がそれを聞いて、今度、百物語自分達でやろうと言い出した。

転校生はあまり乗り気ではなかったが、他の少年たちが賛成したので、言い出した手前、最後には自分の家でやることを提案した。


少年たちは転校生の家で、泊まり勉強会をするとそれぞれの家に言い訳をした。転校生学校の成績もよく、実際に彼らは普段から転校生宿題を教えてもらっていたので、少年の親達は皆「向こうが良ければ」と許してくれた。転校生の親も、息子の友達として、彼らを暖かく迎えてくれた。

その日、四人は「お屋敷」の離れに泊まることになった。

少年達は、昼間は本当に宿題をして、夜は早めに布団に入った。

そして深夜、少年達は起き出して、百物語を始めたのだった。


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