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石麻二芯の文章読本 このページをアンテナに追加

2011-11-01

つー と流れた星

02:01 | つー と流れた星 - 石麻二芯の文章読本 を含むブックマーク はてなブックマーク - つー と流れた星 - 石麻二芯の文章読本

ある日きみはきみが星だったことに突然気づく。

星というからには輝いている。

でもきみはまわりの星よりきみが明るくないといって悲しむ。

まわりの星がきみより大きいといって涙をながす。

きみの光がきっとあの人に届かないだろうといっていっそ光を失えばいいと思う。

回転する銀河の中で、きみは世界の中心だった。

しかしそこに居座るきみにきみは許せなさを覚えて、ついに旅立った。


きみはつかの間の自由を知る。

まわりに流れる星をみる。

つつがなく輝く恋人たちをみる。

きみにひきよせられ、ついには消えてしまった星をみる。

にこにこ笑ってきらきら光りながら、きみは少し疲れてしまった。

少しまわりにされるがままにしてみよう。


きみはいつしか遊星になったのだった。

光を照らし返す遊星になったのだった。

そしてきみは交わりこそしなかったが、出会ったのだ。

楕円軌道をえがくきみと、ぼくが住むこの星と。


揺られている間、きみは安心だった。

きみが輝かなくとも、きみにしたがうものは時折現れるのだった。

新しくきみの回転の中心となったあの太陽に焦がれたりもしたのだった。

いままで夢見ていた、居眠りをしてみた。

それでも太陽はきみを離さなかった。

それはやはり安心だった。

だけどきみはきみの心の奥のところで、やはり恒星であった。

遠くにいきたいなあと思いをはせた。

はたして。

ぼくがのぞく望遠鏡はきみが去っていくのを当然みていた。

そうだきみはひとりぼっちになるだろう。

いくつかの天体にひっぱられ、不思議な軌道をえがいた後、

ところが最後に落ちることなく、きみはやっぱり飛び続ける。

宇宙のだいぶ果てで思う。

ただあの太陽のまわりだけまわっていればよかったのになあ。


もう一度もどってみようか。

どうしてか、からだはいうことをきかない。

うまく飛べたはずだったのに。気ばかり焦る。

ぶつかって欠けてしまった。

ぶつかって割れてしまった。

でも、少しづつ近づいている。

かの輝きは日増しに大きくなっていく。

あの輝きに飛び込みたい。

もう一度とらえて欲しい。

小さく小さく削れてしまったきみは、強く強く思う。

小さく小さく削れてしまったきみを、とらえたのはぼくの星だった。


きみの光はさいごのその光は、この星の滑走路からよくみえた。

きみからはみえなかったろうが、その滑走路にはいくつかの飛行機がとまっていたよ。

飛行機の整備士が伸びをした瞬間にきみは流れたのだよ。


きみの光はこの星の、もう電車の走らない線路からよくみえた。

つらいことがあってあてもなくあるいていた青年の目に、きみの光は飛び込んだよ。


きみの光はまた、こどもをなくした夫婦もみつけたよ。

ふたりはそれをみて泣いたよ。


きみがこの星の大気に溶け込む瞬間、

たくさんのたくさんの人たちがきみに願いをこめたよ。

きみが引く光の尾に、たくさんのたくさんの願いがこめられたよ。


気がつけばきみはまた銀河の中心にいた。

きみを好きだという天文学者がきみのために論文を書く。

ゆらゆらゆれる光をみて、ふるさとを思う若者がいる。

きみのおかげで生まれる命がある。

きみに聞こえないかすかなたくさんの声がきみにありがとうと言ってる。


輝くきみは、むかしのことを覚えていない。

でもきみの輝きは、あの時のきみの輝きからできている。

そしてまたあの光の尾は、だれもが忘れずにいまもこの星で生きている。

CapatinCapatin2012/01/01 16:43Walking in the presence of giants here. Cool thinking all aorund!

psoihupsoihu2012/01/02 17:45J0KU36 <a href="http://kzumjsoakhob.com/">kzumjsoakhob</a>

psxzaaypsxzaay2012/01/02 21:53cXuWcy , [url=http://igzrjqnfrrin.com/]igzrjqnfrrin[/url], [link=http://lbzosruyytqh.com/]lbzosruyytqh[/link], http://burjadpkfons.com/

arlmojfebyarlmojfeby2012/01/03 04:459LE2kt <a href="http://wqzccbrphpwq.com/">wqzccbrphpwq</a>

2011-01-08

(It's a) wonderful world.

| 07:54 | (It's a) wonderful world. - 石麻二芯の文章読本 を含むブックマーク はてなブックマーク - (It's a) wonderful world. - 石麻二芯の文章読本

つい先程、目の前で起こった、いくつかの不可解な出来事に関して、しかし僕は説明する言葉を持たない。

自分の文章力の限界を呪ってもいい。

いや、ひょっとすると、それは文章力ではなくて、僕の人間力の欠如に起因するものかもしれない。

だとすると、呪うべきは、これまでの自分の人生というわけか。

ふむ。

しかしながら、自分の人生を呪うなどというのは、何とも生産性のないことなので、

少しでも肉薄できるよう、その不可解な出来事を、僕の記述力でカバーできるほどまでに微分し、

そうすることで、何とかお伝えすることが出来たらいい。

そう思い直すことにしよう。

前向きなのが僕の美徳だ。


さて、まずは、シチュエーションについて語ろう。

時間、そして場所、だ。


時間、西暦2011年1月8日、土曜日、昼の1時過ぎ。

場所、京都市左京区吉田二本松付近


うん。

詳細に語る、というのが、逆に全体を見え難くすることの好例だな、これは。

もっと平易に行こう。


新年の、とても寒い日、その昼。京都のとある場所での出来事である。


そうだ、これくらいでちょうどいい。


さて、まず第一の出来事だ。


僕は、タバコを切らしてしまった。

同居人のタバコを勝手に吸っていたが、これもまた切らしてしまった。

買いだめとかしてないかなあと、これもまた勝手に同居人の部屋を漁ってみたものの、

ついぞタバコを見つけることが出来なかった。

しょうがないのでタバコを買いに外に出ることにしたのだが、

なんとも面倒なことだが、最寄りのタバコ屋には同居人の銘柄は置いていないのである。

つまり、なんとも面倒な婆さんが店番をしている、

徒歩10分ほどのタバコ屋に行かなければならない、ということである。

「最初からお前のタバコはすっからかんであった。下手な言いがかりはよせ。死ね」

同居人が帰ってきたらそう言い放ってやってもよかったのだが、そこは、僕も人の子。

情けをかけて婆さんのところまでタバコを買いに行くことにしたのであった。


外は京都には珍しいほどの雪である。

だから、クソ美味くもない同居人のタバコを吸ってまで、僕は外に出たくなかったのだが、

こうなってしまってはしょうがない。

ここは、いっちょ、気分転換ということで、散歩気分で出かけようではないか。


そんなわけで、僕は外に出たのだ。


雪が降ると、降っていない時に比べて、心なしか暖かい。

誰がそんな妄言を吐いたか知らないが、殺してやりたい。自死しろ。

死ぬほど寒いではないか。

幸いにして、同居人から巻き上げたお年玉でフード付きのダウンを買っていたので、

フードを被り、完全防雪仕様とする。

そもそもだ、大学生になってまでお年玉をもらっている同居人の人間性を疑う。

そしてその大事なお年玉を、鍵のかからない机の引き出しにしまう浅はかさ。

彼は学業に関して言えば、僕よりなかなかに優秀ではあるが、

その実、人間としては、とてもではないが出来ているとは言い難い。

これを教訓とし、彼のさらなる人間的成長を、僕は願うものである。


家から200メートル程行ったところで、信号に捕まった。

細い道なので、別にそのまま渡ってもよかったのだが、

見れば道はがちがちに凍り付いているようで、

僕を見つけて急ブレーキを踏み、

しかし凍りついた路面が故に制御不可能に陥り、

そんな車に体当たりをかまされても敵わないので、

ここは正直に青に変わるのを待つことにした。


その時である。


老人が猛スピードで交差点に侵入し、

ボーリングで言えば、ストライクコースに向うボールのように、

すうっとカーブを描き、

電柱に激突し、

死んだ。


激突した電柱は、僕がこれから渡ろうとしていた先の電柱なので、

本当に死んだか、と確信を持って言えるわけではないのだが、

しかし、どうも首の骨は折れているようだし、

小説や漫画で得た知識でしかないが、首の骨があんな折れ方をしていては、

まず死んだとみて間違いはないだろう。


「そうか、アイスバーンとはやはり恐ろしいものだな」

ついつい独りごちる。

彼にも子がいただろう。孫がいてもおかしくない。

長い間連れ添った妻が家で帰りを待っているかもしれない。

しかし、彼が生きて敷居を跨ぐことはないのである。

なぜなら死んだから。


と。


今度は先ほどとは違う老人が、

(当たり前だ、先ほどの老人は既に死んでいる)

またもや猛スピードで交差点に侵入し、

またもやすうっとカーブを描き、

電柱に激突し、

死んだ。


むう。

これはこれは。

ここで便宜的に、最初に死んだ老人を老人Aとしよう。

次に死んだ老人を老人Bとしたい。

なぜここでこんなラベリングをするのか、といえば、

最終的に、

いや、最終的に、と言うのは正しくないか。

信号が変わり、僕が横断歩道を渡り始めるまでに、

さらに老人C、老人D、老人Eが現れ、

そして死んでいったからだ。


老人Aと老人Bは前向きで激突ししたが、

老人Cは後ろ向きであった。

老人Dと老人Eは横向きであった。


老人Dは電柱に激突する際、

近くを通りかかった自転車の女性を道連れにした。

迷惑な話もあったものである。

もちろんその女性も死んだ。


実に2分にも満たない、この一連の出来事は確かに不思議なことかもしれない。

だが、考えてみれば、これほど当たり前のこともない。

電柱にあれだけのスピードで激突すれば、老人は死ぬのである。

さもありなん。


「雪に慣れていない地方の人々は、無茶をするからな」

信号が変わったので、渡る。


と。

僕の視界の端。

老人Fが現れた。

これは僕にとっては驚きであった。

なぜなら、いったい誰が、自分が横断歩道を渡っている時に、

交差点に猛スピードで突っ込んでくる老人がいると思うだろう。

もしもそんなことを想定して歩行している人がいるとすれば、

それはとんでもない「かもしれない歩行」である。

死んだほうがいい。

リスクマネジメントとは、そういうものではない。


さて、僕がどうしたかと言うと、

もちろん、現時点でこれを記述している時点でお分かりのように、

死ぬことはなかった。

流石に少し焦りはしたものの、所詮相手は老人である。

猛スピードで突っ込んでこようとも、躱せないほどではない。

僕はすっと身体を引いて、

そして老人Fは何事もなかったように電柱に激突し、

死んだ。


横断歩道を渡り終えたちょうどその時、

目の前のコンビニから出てきた女性が、

その光景を見て、

「まあ」と言った。

そして肉まんを食べながら、そのまま歩いて行った。


そうだ。それでいい。それが正しい。

取り立てて騒ぐことでもない。

世の中に不思議なことなど、実はそうそうないものである。

その時の僕は、まだそう思っていた。


そのコンビニの角を曲がる。

ここでやっと、第一の出来事である。

たまたま僕の文章に目が止まり、そして読んでくれている諸氏には非常に申し訳ない。

最初の出来事に到るまでに、すでに2700字も費やしてしまった。

日常の何気ない風景の描写が、物語に奥行きを持たせるという事実には論を俟たないが、

しかし、そうであったとして、本当に必要のない描写というのは存在する。

にもかかわらず、そういった贅肉の多いものであっても評価されているのだから、

なかなかどうして、世間というものは分からない。

たとえば、「青い鳥」。

含蓄のある児童文学であるというのが一般的な評価であるが、はたしてどうだろうか。

「やっぱり我が家が一番だね」という、それだけのことを言うのに、

わざわざ物語にしたてる意味があるのだろうか。

連休などに旅行に行けば、自ずと体得できることでもある。

まあ、いいだろう。

グリム兄弟に喧嘩を売るつもりで筆を執ったわけではないのだから。

兄弟で仲よく童話を練っているというのもなかなか気味悪いものではあるが。

ん?

グリムではなかったか?

いや、いい。

とにかく、話を先に進めよう。

もとい、話を始めよう。


僕がコンビニの角を曲がると、

なんとも俄には信じ難い光景が目に飛び込んできた。


少女、

おそらく小学校に通っているくらいの年の頃の少女が、

三角木馬に跨っていた。

この寒空の下、身につけているのは、ランドセルのみである。

少女は後ろ手に縛られ、

おそらく、もう長いことそうしていたのであろう、

少女の上気した頬とは裏腹に、髪と肩には雪が積もり、

少女の股間の辺りには、薄く凍りついた愛液が見える。

「に、にいひゃ、ら、らめえ」

見れば、その三角木馬の傍らに、その少女の兄と思しき少年がぽつりと立っている。

「だめじゃないだろ。いいんだろ」

ほとんど抑揚のない声で、その少年は呟き、そして持っていた本のページを繰る。

「今日中に、この本に載っている分は終わらさなきゃなんないんだから」

ここに来て、僕も声を上げざるを得ない。

「おい、君」

「ひゃ、ひゃい。あふぅっ!」

「いや、君じゃないよ。少年、君のことだ」

「……何か御用ですか」

「御用ってこたあないだろう。僕は近所の大学生なんだけれどね。いったい何をしているんだい」

「見ての通りですけど」

「見ての通り、か。君はいったいいくつだい」

「何ですか、藪から棒に」

「いいから、いくつだ」

「きゅ、きゅうしゃ、きゅうしゃい、ひゃっ、いきゅうぅぅぅぅ!」

「だから君には聞いてないって。そこで君が入ってくるのは文脈的におかしいだろう、常識的に考えて」

「僕は、12歳ですけれども」

プシャッと音がして、少女が潮を吹いた。

僕は人間が音を立てて潮を吹くのをその時初めて見た。

無論、小学生が潮を吹くのを見たのも初めてではあったが。

なんとなくの好奇心で少しそれを舐めてみたが、寒さ故か少女の体質故か、味を感じることは出来なかった。

「で、12歳の其処な少年よ。なんだってこんな寒い中でこんなか弱き乙女に責め苦を与えているんだい」

「なんでそんなことを見ず知らずのあなたに言わなきゃならないんですか」

少年はここで初めて本から目線を移し、僕の目を見た。

「はっきり言って、迷惑です。気が散ります」

やれやれ。

何と言うか、年上だからといって敬意を払わなければならないというような、

昔風の考え方をする僕ではないけれども、

この少年の態度は、少しばかり腹に据え兼ねるものがある。

そもそも小学生と大学生では大学生が偉くて当たり前。

自明の理なのであって、そこに微塵の敬意もないというのはおかしな話である。

「おいおい、君みたいな小学生に」

「中学生です」

中学生だったようだ。

中学生であれば、この態度にも多少の理解は出来る。

中学生というのは難しい年頃だからな。

「君は見たところ、中学生のようだけれども、こんな雪の降り頻るなかで、わざわざ外でSMに興じることはないだろうと思うんだけどね」

「そうですか。結局あなたもこれまでの大人と一緒だ。下らない常識に囚われて核心を見抜けない」

何で中学生のガキにここまで言われないといけないのか。正直理解が追いつかない。

「あなたはどこまでいっても、赤の他人だ。他人なら他人らしく、素通りしていればそれで良かったんだ」

「おいおい、つれないこと言うなよ。袖摺り合うも多少の縁って言うじゃないか」

「他生、ですよ」

少年が如何にして僕の頭の中の誤変換を見抜いたかは定かではないが、どうやら随分と賢しい部類のようだ。

「僕は義妹(いもうと)の為にやっているんです。ほっといて下さい」

「そうか、血は繋がっていないのか」

「何で発音上の区別が無いのに分かるんですか」

「君だってさっきやったことじゃないか。中学生に出来て大学生に出来ないことではないよ」

少年は、キッと睨んできた。

初めてこの少年の表情を見た。

あくまで鉄面皮を貫かれたら流石に手の打ちようがないかと思っていた矢先であったので、一安心した。

「とにかく、」

僕はまだ軽く痙攣している少女の脇に手を差し入れ、抱き抱えて三角木馬から降ろしてやる。

「あっ」

少年は不服さを顕にするが、そんなことはお構いなしだ。

僕は少女を抱き抱えたまま、口でもって右手の手袋を外し、少女の可憐な割れ目に指を這わせた。

これだけ派手にイッた後だ。後戯の一つも必要だろうと思ったのだ。

が、そこでさらに衝撃を受けた。

少女の割れ目、いや、その奥から、微かではあるが、振動を感じる。

「ちょ、ちょっと待てよ、少年」

なんてこった。ローターを入れている。

この少年と少女の間に、どれほどの確執があるのかは知らないが、流石にやり過ぎだ。

僕はつい思ったままを口にした。

「この少年と少女の間に、どれほどの確執があるのかは知らないが、流石にやり過ぎだ」

それを聞いた少年の反応は、しかし予想外のものだった。

「こいつが、こいつの母親が、僕の父さんを、誘惑したんだ」

そう言って、顔をくちゃくちゃにしたかと思うと、あっと言う間に泣き出してしまったのだ。

しまったな、と思った。

軽々しく触れるべき話題では無かったか。

少女の大陰唇を軽く触れながら後悔する。

まあ大陰唇と言っても、二次性徴を迎える前の少女のことだ、控えめな大陰唇ではあるが。

あくまで恐らく、ではあるが、この少年は自分の父親のことが大好きなのだ。

そして、既に亡くした母親のことも。

仲睦まじく暮らしていた両親の記憶。

しかし、父親は再婚した。

あんなに母親のことを愛していたはずの父親が、しかし、何処の馬の骨とも知れない女と同衾している。

それを見てしまったこの少年はどれだけ心を痛めただろう。

ましてや、精力旺盛な時期である。

連れ子である義妹に対して、欲情するな、というのが無理な話だ。

事態を最悪にしたのは、義妹の容姿であった。

9歳ということだったが、平素の彼女は随分と整った顔立ちだろう。

だろう、というのは、今や僕の手マンで正視に耐えないぐらいのアヘ顔になっているからであって、

普段であれば、正に美少女、妖精のような可憐さであることは想像に難くない。

すらりとした体躯に、肘と膝は正しくうっすらと桃色。

まるでもぎたての果物を連想させる瑞々しい臀部。

静かな佇まいではあるが、しかし自己を主張することを放棄したわけではない乳首。

それらは、下手すれば僕でさえこの手で触れたいと思わせる危うい魅力を湛えている。

しかし、そうであっても、少年は、この少女を、妹として愛そうとしたのだろう。

だが、出来なかった。

なぜなら精力旺盛だから。

日に3回くらいの自慰であれば平気の平左で毎日やってのける年頃だ。

だから、正しく愛せないのであれば、どこまでも誤った愛し方をしよう。

悲壮としかいいようのない決意を胸に秘めての責め三昧、しまった。


しまった。

これはしまった。

やってしまった。


またもやどうでもいいことを長々と書き綴ってしまった。

僕が目にした、俄には信じ難い光景というのは、無論この兄妹のことでもないのである。

この兄妹のすぐ頭上の光景こそが、僕が第一の出来事として書き記そうとしたものなのだ。

だが、紙面には限りがある。

いくつかの不可解な出来事と冒頭述べたが、複数の事象に触れる猶予も残されていない。

ここではタバコ屋での出来事のみ記述することとし、

残りについては、またいずれかの機会とさせていただく。


さて、タバコ屋に着いた時点で、既に僕は満身創痍であった。

軽く散歩でもという心積もりで出かけたものの、

「人生一寸先は闇」を座右の銘とする僕としては、随分と油断を重ねてしまったものだ。

やよいちゃん(前述の9歳の少女)に口でしてもらったはいいが、

例のパンツ地獄で息を吹き返した愚息は未だ怒張したままであるし、

焼け焦げた髪の毛からは嫌な臭いが依然漂ったままであるし、

気がつけばやはりあのスリは最終的に僕の財布を掠め盗って行ったようで、

一銭も持っていないという始末だ。

どこをとってもいいところがない。

何よりも、これは今思い返してみてもぞっとするのだが、

たまたま通りかかったあの医者の専門が外科でなければ、とっくに失血死していたことだろう。

これに関しては正に僥倖であった。

はたして僕は、タバコ屋に辿りついたのである。

何とか無理を言えば、タバコの二箱くらいはタダで譲ってくれるだろうと気を取り直し、

そしてついつい、いつもの癖で右手でガラス戸を開けようとしてしまう。

右腕を喪失したばかりのことなので仕方ないが、我ながら情けないこともあったものだ。

無い袖は振れぬではないが、無い腕では開けられぬ、といったところか。

まあ、着用している全ての服の袖は、さっきの猿にくれてやったので袖すら無いのだが。

これからしばらくはこんなことがしばしば起きよう。

件の付き添いの看護婦が言っていた幻肢症についても気がかりだ。

やれやれ。

今日は実にやれやれのし通しである。

頂き物の戦斧を握りしめたまま左手でガラス戸を開ける。

何か引っ掛かりがあったが、取り敢えずは開けられた。


と。


ビンッ。ビンッ。ビンッ。ビンッ。ビンッ。ビンッ。ビンッ。


不意にそんな音がして、視界のそこかしこで、何か、糸の様なものが踊ったように感じた。

何であろうか。

こういう趣向の歓待を、いつもここではされていたであろうか。

首を捻りつつ店の中に入ると、

婆さんが死んでいた。

店番の婆さんが死んでいた。

店番の婆さんが、七人が七人とも死んでいた。

ただでさえ足の踏み場も無いような狭い店内が、更に狭く感じる。

しょうがないので、婆さんを踏みながら自分と同居人のタバコを選び取り、

一番近くで死んでいる婆さんに声をかける。

「あのー、すいません。これ、いいですか」

しかし、返事は無い。

もしかすると最期の力を振り絞って「880円」と言ってくれるかと淡い期待を抱いていたが、

その上で、あ、財布がないや、という白々しい芝居でどうにか切り抜けようと思っていたのだが、

やはりそこは何の変哲もない婆さんの死体だ。返事をしてくれるはずもない。

まいったな。

これは流石に想定外だ。

もしこのままタバコ二箱を持って帰れば、それはただの盗難である。

内定を取った身分である以上、面倒事は出来れば避けて通りたい。

ふむ。


と、ここで、僕の頭にある一つの仮説が浮かんだ。

それを裏付けるべく、また婆さんを踏み踏み、奥へ入る。

勝手口、風呂場、廊下、あらゆる扉、窓を検分し、

はたして僕の仮説が正しかったという確証を得ることが出来た。


密室殺人だ。


このタバコ屋は、僕がここに辿りつき、ガラス戸を開けるまでは密室だったのだ。

下手人は、そもそもこの世に初めから存在していなかったかのように、姿を消した。

いったいどうやって。

まず叙述トリックの線を洗ってみよう。

いや、その可能性は限りなくゼロに近い。

なぜなら、誰もこの事件を叙述していないから。

だとすれば、犯人はどのようなトリックでもって、この七人を殺しせしめたのであろう。

そもそも動機は?

見ると、とくに争った形跡も無い。

ということは、顔見知りの犯行。

怨恨、ということであろうか。

まずはこの七人の婆さんの親類筋を洗ってみるのがいいだろう。

それでヒットしなければ恋愛関係の聞き取りか。

あるいは、全くの見ず知らず、通り魔的な犯行であることも視野に入れておく必要はあるだろう。

初動のミスは取り返しの付かない事態を招く。

一辺倒の膠着した思考でもって、事の真相を断ずるのは愚の骨頂である。

となれば、緊急配備を府下全域に敷き、血も涙も無い殺人鬼による次なる凶行を未然に防ぐことも忘れてはならない。

こういう事態になれば、もはや彼と連絡を取ることも已むを得ない。

先々月の大捕物でも、随分と彼には負担をかけてしまったので、

(伝え聞くところによれば、懲戒免職もあり得たという)

またもや前代未聞の難事件に彼を巻き込むのはいささか気がひけることではあるのだが。

警視庁捜査一課、現在は左京区役所福祉課に席を置く、

吉田の昼行燈こと、後藤田浩二。

言っては何だが、やはり、彼には血生臭い現場こそがお似合いだ。

僕は携帯を最初右手で取り出そうとし、結局左手で取り出し、

そして登録されている彼の番号を呼びだそうとした。

しかし、そこに彼の番号は無かったのだ。

何故なら、僕にそんな知り合いはいないのだから。

当たり前だ。

僕は一介の大学生であり、そんな元警視庁捜査一課のなんだか分からない知り合いがいるはずはないのだ。

ついついテンションが上がってしまって、自分の妄想と現実の区別が付かなくなることが諸氏にもあるだろう。

そんな時は、病院に行くか、首を縊るべきだ。

無辜の市民たる僕から言わせてもらえば、そんな危ない妄想を垂れ流す存在は迷惑この上ない。


さて、どうしたものかな。

これでは八方塞がりだ。


そこで、改めて店内を見まわし、僕は驚愕した。


さあ、ついにこの文章の核心だ。


何の気なしに見た婆さんの表情を見て、僕は驚愕したのだった。


婆さんは、笑っていた。

婆さんは、七人が七人とも笑っていたのだ。


何故。

いったい何故。

殺されるようなことがあってなお、笑っていられるのだ。

もとい、殺されてなお、笑っていられるのだ。


しかも、「お」の口を空けて。

これは最早、大笑いと言っても過言ではない。

せめて、安らかな笑みを浮かべていろよ。


いや、たといそれが安らかな笑みであれ、僕にはとうてい信じられない光景だった。


殺されて、

それでも、

笑って。


殺されて、なお笑っていられるというのは、僕にとってどうも理解の埒外だ。

まったく不思議なこともあるものだ。

僕は持っていた戦斧でタバコ屋のレジを破壊し、880円だけ取り出すと、

「これ、お代です」と言って店を後にしたのだった。

主に文投げ部の方へ

07:48 | 主に文投げ部の方へ - 石麻二芯の文章読本 を含むブックマーク はてなブックマーク - 主に文投げ部の方へ - 石麻二芯の文章読本

どうも。

普段は恥も外聞もかなぐり捨てて唐仁原俊博という本名で生きてます。

というか恥も外聞も別にないです。

すいません、いきなり嘘をついて。

ヤルキメデスさんの友人で、ここのことを知りました。

朝飯抜き太郎さん(表記、これで合ってますかね)の文章に魅せられています。

時々、投げれたらなあと思ってます。

どうぞよろしくお願いします。

ラブレター

| 07:25 | ラブレター - 石麻二芯の文章読本 を含むブックマーク はてなブックマーク - ラブレター - 石麻二芯の文章読本

あなたにだけはちゃんと話したいと思う。

あなたにだけはちゃんと知っていてほしいと思う。

全てが手遅れだったとしても、だから私は手紙を書きます。


そもそもの事の起こりがなんだったのか。

これは、……いきなり難しいね。

あなたと私が出会ったことがそうなのかもしれないし、

あるいは、私が誰かと出会わなかったことなのかもしれない。

初めからそうなるように誰かが仕組んでいたとして、

その誰かっていうのは、いったい誰なんだろう。


おっと、いけない。

あんまり根本から話を始めると、とても終わりそうにないや。

だから、最低限のことだけ書けたらいいやと思って、書きます。


いつもの私を思い出して、あなたは、そんなことないと思うかもしれないけれど。

でも、本当です。

とても、

とても悔やんでいます。


こうやって私から手紙が来たことをきっと驚いていると思うけど、

私のことながら、らしくないという自覚はあるけど、

(あ、でも、驚いているのはもっと別の要因かもね)

でも最後まできちんと読んで欲しいな。


ひとつだけ、関係の無い話をすることを許してほしい。


先週の土曜日、つまり、あなたが最後に私の部屋に来た日。

とても天気が良かったね。

最近は曇の日や雨の日が多かったから、

今日は久々の洗濯日和だなって思った。

洗濯機を回そうと思ったらね、洗剤を切らしていたのを思い出した。

出鼻を挫かれて、いつもの私ならそのままブー垂れて不貞寝するところだったけど、

何となくその日は、そうしてしまうのも勿体無いようないいお天気で、

もしかしたら、お天気はあまり関係が無かったのもかしれないけど、

とにかく自転車に乗って、近くのスーパーに洗剤を買いに行きました。

本当はもっといろいろ買っていこうかな、とも思ったんだけど、

天気もいいし、じゃあ、帰り道はあちこち道草して帰ろうと思ったから、

結局洗剤だけしか買わなかった。

そういえば、あの洗剤、あの後あなたが使ってくれたみたいで良かった。

きちんと落ちていればいいけど。


帰り。

よく二人でデートした公園で、日向ぼっこでもしようかと思ってたの。

だけど、公園に辿りつく直前に、いきなり自転車のチェーンが切れちゃった。

とってもショック。

何でいきなり。

正に晴天の霹靂だよ。

結局、何だか悲しくなっちゃって寄り道はしないで、家まで帰ったわ。

それから本当は洗濯を始めようとしたのだけど、

なんだろうなあ。

なんでこんないい気分に水を差されないといけないのかなあ。

って。

あなたのよく知ってる、私の悪い癖が出てしまって。

結局、あなたが部屋に来るまで、ずっと布団にくるまってた。

本当は、だからね、あなたがあの日部屋に来る前に、

もっといろいろやっておこうとは思っていたんだよね。

洗濯もそうだし、

あと、手紙を出そうと思ってたの。

同級生の、今だから白状するけど、昔付き合っていた女の子に、

子供が生まれたんだ。

おめでとうって、手紙を出すつもりだった。

もしもあなたが今もきちんと逃げおおせているようだったら、

私の代わりに手紙を出しといてくれると、とてもうれしいよ。

宛名はもう書いてあって、何かの間違いで持って行かれていない限り、

机の引き出しの二番目に入れてあります。

「おめでとう」だけ書いて出してくれたらそれで十分だから。


なんだろうね。

何となく予感めいたものが、今になって思うと、あったのかもしれない。

私って、すごく筆不精だし、出不精だし、他にもいろんな不精なところがあるのに、

あの日は、何となくいろいろやろうと思ってたんだ。

結局、不貞寝しちゃってたけどさ。


あ、そうそう。

関係のない話のことだけど。

うっかり読み流していないことを祈るけど、私、昔女の子と付き合ってたんだ。

高校の頃。

ころころした可愛い子で、男子からも人気があったみたい。

でも、ふとしたはずみで付き合うことになったんだ。

その子はバレー部で、私は陸上部。

体育会系の部長連絡会議みたいなのがあってね、

私たちはクラスが別だったから、初めてそこで出会った。

それから時々話をするようになって、

家が近くだったのが分かって、

同じ大学を目指してるっていうことが分かって、

一緒に勉強をすることになって。

ある日、あの子の家で勉強していたら、

どういう流れだったか、もう思い出せないけど、

互いの胸を揉んでみようってなって。

最初はお互いにおっかなびっくりだったんだけど、

段々、頭の中がぐちゃぐちゃになってきちゃって、

自分が何をしてるのか、どんどん分からなくなって、

そしたら、多分、彼女の方からだったと思うけど、

私のおっぱいを舐めたのね。

むずがゆいんだけど、

信じられないくらい気持よくなって。

それはブラの上からだったんだけど、

もうたまんなくなっちゃって、

直接舐めてほしいって、おねだりなんかしちゃって、

気付いたらもうあれよあれよという間に。

あの子が部屋に鍵をかけた瞬間の顔は、

たまらなく可愛かったよ。

あんなに可愛い女の子の顔は、

私はあれ以来、二度と見ることがなかったなあ。


だから、あなたが、多分、ちょっと気にかかっていたであろう、

「あなたが最初の男の人」っていうのは、

そういうわけだったんだ。

引っかかってたら申し訳ないかなあ、と思って。

もう今となっては、どうでもいいかもしれないけど。

もしも心が少しでも楽になってたりしたらいいけど。

逆に引かせてたらごめんね。


さて。

本題に入ろうと思います。


結論から言います。


私はあなたのことを許します。

もうとっくに許しています。

ううん。初めから恨んですらいない。

だからどうか自暴自棄にだけはならないで欲しい。

それであなたが不幸になったりしたら、

そうなったら私は悲しいよ。


正直なところ、私は私の人生について、

もう実際のところ、結構諦めていたのだし。

こうなってしまったことは、悲しいことではあるんだけど、

悲しいことなはずなんだけど、

だけどどこかで、こうならざるを得なかったんだろうなって、

達観してる自分がいるの。

仕方なかったんだよ。

しょうがないんだよ。

だから、あなたが自分のことを責めたり、

あなたが悔やんだり、

あなたが自己嫌悪に陥ったり、

そんなようにならないようにだけ、

私は祈るよ。

あなたの心の痛みは、私が引き受けた。

そういうことにしよう。


そう。

やっぱり、何となくの予感はあったんだ。

あの日、あなたが部屋に来て、

そしてこういうことになるんじゃないかなって予感が。

なんでだろうね。

だからさ、別に私、食ってかかったりもしなかったでしょ。

なすがまま、なされるがまま、受け入れたでしょ。

いろんな人に迷惑はかけて来たけど、

済す時の閻魔顔だけはしないような人生を送るよう心がけてはいたから、

だから、いっぱいのものを私にくれたあなたに、

そしてあなたが決めたことに、何も口を挟まないように、

あなたのすることに、手向かわないように、

あなたの思うようにしてくれたらいいやって、

そう思ったんだ。


あの日、あなたの顔を見た時、もう全部、分かったんだ。

だから逆に言えば、私にはどうとでも出来た。

なんなら泣き叫んでもよかった。

なんなら逃げ出してもよかった。

なんなら返り討ちにしてあげてもよかった。

さすがにそれは無理か。

でも、しなかった。

なんでか、分かってくれるかな。


やっぱり私は、それでもあなたのことが好きで、

あなたも私のことを好きでいてくれてるでしょう。

それだけでもう十分なの。

だから、こういう結末になっちゃって、

あんな終着点に辿りついてしまって、

そりゃあ世間の人は、可哀相だ、とか、

ひどい話だって思うかもしれないけど、

そんなのは、完全、余計なお世話。

そうだよね。

私とあなた以外の人には、そこしか見えてないから、

そこしか知らないからそう思うだけであって、

私とあなたにとっての真実って、そうじゃないものね。


生まれ変わりをあなたは信じる?

私は信じない。

生まれ変わりたいとも私は思わない。

昔は思っていたと思う。

でもあなたと出逢って、生まれ変わる必要なんてないと思った。


私はまた私に生まれたいよ。

そして、またあなたに出逢いたいよ。

私が私だったから、あなたに出逢えたんだ。

あなたに出逢えて、

私が私であったことをどれだけ誇ったか、

きっとあなたは知らないと思う。

だから、

新天地に、どれだけいい男がいたところで、

どれだけ可愛い女の子がいたところで、

あなたとまた出逢えるのを未練がましく待っていたいと思う。


愛してるよ。

大好きだよ。


きっと誰も信じてはくれないだろうけど、

それに説明することも、説得することも、

私は大いに放棄するけど、

放棄せざるを得ないけど、

でも好きだよ。

とても、とても、好き。


これだけのことを最後にあなたに伝えることが出来なかったのが、

私の最後の後悔です。

最後の最後まで、きちんと伝えることが出来なかったけど、

最後の最後の最後には、何とか伝えることが出来たら、と思っているの。


だからこうして手紙を書きます。


この手紙があなたに届くことを、私は心から願っています。


さようなら。

ありがとう。






追伸

えーっと、殺される時のことなんだけどね、

やっぱり棒でメッタ打ちっていうのは勘弁して欲しかったなあ。

私が痛い思いをするのは、まあ、構わないんだけど、

いや、もちろん、痛くないに越したことはないと思うけど、

でもやっぱりよくない殺害方法だったんじゃないかなって思うよ。

お母さんが、ぐちゃぐちゃになった私を見た時にすごくショックを受けていたし、

まあ、私自身、さんざんお母さんに不孝を重ねた手前、あんまり強くは言えないけど。

あと、ちょっと引いた。

グロいっす。

あれってやっぱり残虐な殺し方だよ。

裁判員の心象もよくないと思う。

担当の刑事さんも吐いてる人いたしね。

あと、大家さんにも申し訳ないよ。

殺人があった部屋ってやっぱり借り手がつかないような気がするもん。

でもまあ、しょうがなかったんだよね。

うん、しょうがない。

しょうがないよ。

じゃあね。

今度こそ、さようなら。

sasuke8sasuke82011/01/08 08:59こちらこそ、よろしくお願いします。
ほめていただきありがとうございます。すごく嬉しいです!
朝飯抜太郎でもsasuke8でも適当に呼称してください。

部員が増えてきたので、自由参加の創作企画的なものもできたらいいですねー。

MiriamMiriam2012/09/30 20:12That's an astute answer to a tricky quseiton

ldwzhdujhlmldwzhdujhlm2012/10/01 20:45tKqpsT <a href="http://ossfmxxooymi.com/">ossfmxxooymi</a>

kmjkyonjukmjkyonju2012/10/02 01:54zM58MR , [url=http://qxofpggejsil.com/]qxofpggejsil[/url], [link=http://wclabmtacfsg.com/]wclabmtacfsg[/link], http://sngabjoqpcqr.com/

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