2009/03/24 (火)さあ、想い人の名を唱えよ。体は正直だな。
現代3G訳
-想い人を失った青年は、想い人を絵に描き写した。
-その青年は、四百四十四夜、想い人の名を呼び続けた。
「よっす。」
「いたい。」
「何それ?何読んでるの?」
「これ?レポートで使おうと思ってる民話。」
「ふーん。どんなの?」
「まあ、ざっくりと言えば、恋人の事を思って、
青年が、毎日、その、オナニーをする話。」
「何それ?変態の話?」
「いや、まあ、その恋人ってのは、絵なんだけど…」
「はぁ?オカズなん?」
「いや、まあ、オカズというか、恋人の絵を描いたんだよ。」
「はあ、何だ、つまりは、漫画派って訳か。」
「いや、まあ、写真派に近いのじゃないの?」
「あー、まあ、そうか。しかし、絵でマスって、よっぽど
その恋人の事が好きだったんだな。」
「444夜続けたんだって。」
「え、土日も?」
「勿論、しかも、毎晩4回ずつ。」
「何それ、獣じゃん。」
「まあ、ねえ。」
「え?それ、何か4に意味あんの?」
「うーん、分からないけど、ほら、東西南北とかも4だし。」
「しかし、ナニだねえ。すごいね精力。ほとんど修行じゃん。」
「食べ物も豊かじゃなかっただろうしね。何を食べてたんだろね。」
「だいたい、どれくらい昔の話?」
「えーと、1万2千年前だって。」
「なんだ嘘か。」
「ちょ、違う違う。今でも伝わる民話で、岐阜県には、
神になった青年をまつる神社だってあるんだから。」
「青年、神になったの!?」
「そう。444夜目に、天界にのぼったんだって。」
を繰り返して神になれた訳だ。」
「ここ図書室…」
「んで、なんて神様なの?」
「えーとね、御名神様、だって。」
「オナってのは、オナニーのオナか?」
「で、これ、レポートにするの?」
「うん。」
「あー…まあ、頑張れよ。」
-その青年は、四神の力を得、転生を果たした。
-その青年は、飛騨の山中に消え、その後、青年を見た者はいない。
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