病むに病まれてビラの裏 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2009/07/17 (金)愛、金、セックス、全部くれ。

好きな人と結婚できるオア毎週誰とでも1回セックスできる

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 おーい、お前ー。神様だよー。お前、この先も幸せないから、願いをかなえてやるよー。でも、次のどちらかから選べよー。好きな人と結婚できる、もしくは、毎週誰とでも1回セックスできるのどちらかだよー。結婚は絶対にさせるよー。セックスは、相手を選べば老若男女だよー。但し、週に1セックスだけだよー。


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 馬鹿な質問だ。声も馬鹿っぽかったが、当然、俺は、前者を選んだ。「好きな人との結婚」、当然だろう。正直、老若男女の「若」の部分に多少なりとも食指が動いたが、それでも、週に1度のセックスが保証されるといえど、何歳まで勃起が出来るかわからないし、堅実な人生。結婚を選べば、間違いないだろう。そういう訳で、俺は、学生の頃から、ずっとずっと、ずっと好きだった女と結婚をする事が出来たんだ。両方の両親は祝ってくれた。友達も祝ってくれた。だが、彼女は、うかない顔をしていた。好きな男がいたらしい。だけど、私と結婚をする事にしたらしい。あの朝、もう、何年も会ってなかったのに、婚姻届を持って、俺の家に現れたのは、彼女だったんだ。不思議そうな顔をしていた。最初は、戸惑いもあったみたいだが、彼女も、次第に結婚生活に慣れてくれたみたいだ。自慢じゃあないが、俺は、高給取りだ。お金の事で彼女に心配はかけない。だが、若干、不眠症の気があるのか、彼女は、昼間も眠そうにしている。今度、ベットと布団を新調しようかと考えている。彼女は、よく出来た奥さんだと思う。まだお互い若い訳だし、例えば、パートに出るとか、習い事をしたいとか、色々とありそうだが、ほとんど外に出ないで家にいてくれる。町内会の会合や、行事ごと、後は、買い物ぐらいだろうか。いつも家で待っていてくれている。ただ、家事のやりすぎだろうか、やりすぎって変だが、彼女の手が、年の割りに、ボロボロになっているのが、少し気になる。洗濯や洗い物が多いからだろうか。独身だった頃は、自炊をするにしても、なんでも大皿にまとめていたが、結婚すれば、変わるもので、彼女は、これでもかと、おかずを小皿に分けてくれる。それが、洗い物を増やしているわけなのだが。一度、手伝おうか?と聞いてみたが、家の事は私に任せて、という事で、やんわりと断られた。しかし、ほとんど、家にこもりっきりで、たまには、外に食事に行くのもよいのかも知れないな。この家は、両親から引き継いだものなのだが、少し、ガタが出だしている。台所や、お風呂場の壁が傷みだしているようだ。建て替えとは行かなくても、リフォームぐらい考えた方がよいのかも知れない。彼女も使いやすいキッチンの方が良いだろう。一度、レストランに、外食に出たとき、彼女は不思議な事を言った。どうして俺と結婚したか、自分でもよく分からないそうだ。運命とは、そういうものだろう。だが、それ以上、彼女は言葉を続けず、テレビの事や、たわいも無い会話に戻った。それからかも知れない。彼女の奇行が目立つようになったのは。どうも、いつも何か、食い縛っている感じがするし、家の壁も、どんどんと痛んできている。夜はほとんど寝ていないようだ。小皿は増えるばかりだ。レストランでの会話が、何か、彼女の中の堰を切らしたのだろうか。目が血走っている。玄関のドアが壊れた。たぶん、彼女がやったのだろう。だが、彼女は、ずっと家にいる。僕を待ってくれている。町民運動会の打ち合わせで、近くの集会所に行っても戻ってきてくれる。今朝、小包みが届いた。袖の長いジャケットで、所々にベルトとバックルがついている。差出人は、「神田神夫」さん。結婚して、本当によかった。