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2009/09/08 (火)うう、また俺はこんな事を。

射精の牢獄

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 野外での射精による投獄。本当にオナニストには厳しい時代になってしまった。彼に課せられた刑は、「すり鉢射精の刑」。すり鉢一杯に精液を貯めるまで出られない。射精による罪は射精により贖われるのか。

 彼は考える。出した精液は、当然、蒸発していく。勿論、精液がたまって精液面が広がる程、蒸発は進む。どんなペースで射精をすればよいか?どうすれば、すり鉢一杯に精液を貯める事が出来るのか?前提として、牢獄での射精のネタは自由であり、望むモノは全て提供される。希望すれば、女性もあてがわれる。が、フェラチオ中出しにより精液を奪われる事に、彼はしばらくして気付いた。ここは牢獄なのである。

 当初、彼は、力の続く限り、射精を繰り返した。それは、日に8回にも及ぶ事もあったが、最後の4回くらいは、殆ど何も出なかったし、その次の日も、ほとんど何も出なかった。そのために、振り絞った精液は、全て蒸発してしまった。それに、手が擦り剥けて、出血もした。

 だが、蒸発した精液も、すり鉢に底にへばり付き、僅かに、すり鉢の容積を減らしている事が、彼にとって、救いだった。だが、失われた水分からすれば、それは、僅かであり、それは無限の道のりを感じさせた。


 すり鉢がいっぱいになるのが先か、俺の腎が虚になるのが先か。

 彼は、そう思った。


 最終的に、彼がとった方法は、夢精ぎりぎりまで、精液をため、陰嚢が張って来た頃に、その分だけ、射精をするというものだった。このペースがバランスをとれるようになると、無理なく毎日、射精が出来るようになった。最初は苦痛と思われた射精も、牢獄での生活の一部となった。しかし、毎日、すり鉢に落ちる精液は、次の日には、蒸発をしてしまう。嗚呼、このままずっと、射精が出来るまでここで生き、それまでに精液がすり鉢の淵まで来なければ、俺は一生ここで暮らす事になるのか。彼は、そう思うようになった。それは、絶望だったが、彼の顔は、穏やかだった。



-君の考えは間違っている。


 ある日、彼の夢の中に一人の男が現れた。


-君も、射精で苦しんでいるんだね。だから、ヒントをあげようと思って、お邪魔させて貰ったよ。陰嚢にぎりぎりまで精液を貯めるというのは、間違ってない。だけど、それじゃあ、君が射精出来なくなるまでに、すり鉢はいっぱいにはならない。僕には分かる。もっともっと貯めなければならない。夢精とか、そんな小さな事に拘ってはいけない。人間と陰茎と陰嚢には無限の可能性が秘められている。陰嚢を宇宙に変えるんだ。蒸発する暇さえ与えない、すり鉢いっぱいの、ミスのない射精が、君をこの世界から脱出させてくれる。いいかい?これがヒントだよ。



 彼は、この日から、射精を行なわなくなった。少しの間、夢精でシーツを濡らしたが、シーツもやがて濡れなくなった。



 そして、三年後。牢獄の中には、なみなみと精液が注がれたすり鉢があった。いや、精液は、すり鉢から溢れ出し、牢獄の床を白く染めていた。ただ、彼の姿はなかった。いや、彼の死体がなかった。いや、本当は彼が死亡したかどうかすら定かではない。天井には、丁度、人型程の、何かが、衝突した跡がありひびが入っていた。また、その跡には血液が付着していた。天井に残された血液は、彼のモノであったために、衝突したのは、彼以外考えられない。また、想像される衝撃の強さから、彼の死亡が予想されたのだが。

 だが、彼の姿はなかった。彼はいったいどこにいってしまったのだろうか。



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