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2012/04/02 (月)本当の餅の焼き方を教えてやる。まず、森に行け。

ラブプラス小説の行間解説。

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さらば愛しき※※」という小説を最近書いたのだけど、題材が分からないと、意味も分からない部分が多いのじゃないか?と思った。また、Web小説なんてモノは、書いた本人以外は、何回も読み返されるものじゃあない気もする。だったら、初読で通じてない部分の方が多いのじゃないか?と思い、手前味噌ながら、全文引用して、分かり難そうな部分に解説とか雑談をいれてみる。副音声みたいな感じだな。

さらば愛しき※※


 これは、ある殺人者が残した手記のある。もちろん、現物ではなくて、マスコミがTVに公開したコピーだ。犯人も被害者も未成年だったからか、殺害された被害者の名前は黒く塗り潰されている。もしくは、遺族への配慮だろうか。塗り潰されている部分は、伏字で表す。


 手記を紹介している人が誰なのか、悩んだ。結局、よく分からないけど、新聞記者とか、ルポライターとか、そんなんだと思う。最初は、ノンフィクション小説みたいなイメージも持っていた。

 例えば、できちゃった結婚という言葉が、最近、よく使われるが、できちゃって結婚しなかったらどうなるのだろうか。結婚などというのは、社会が作り出したルールでしかないから…いや、そうじゃなくて、産まなかった場合は、どうなるのだろうか。どこからが命で、どこまでが命じゃないか…法的な線引きはあるのだろうが、それは、誰かの心を救うためにあるのか、それとも、それは、ルールでしかないのか。

 暗い心で書いてました。

 それでは、受精卵になってからが命なのか?と考えた時に、では、それよりも前は、何なのだ、と考えると、ますますよく分からなくなる。もしも、精子卵子も命だと考えれば、男は定期的に大量殺人をしていることになるし、女も月に1度は殺人をしていることになる。あ、それが「人」ではないとしたら、殺「人」ではないのか。では、作る段階は、どうだろうか。作るつもりもないのに、その行為をすることは、快楽をともなった殺人未遂なんじゃないだろうか。だったら、みんな、汚れた人殺しだ。


 命って、何だろうか。色々と考えたけど、分からない。小学校の道徳では習わなかった。受精前のことまで考えたのは、思考の悪ふざけみたいなものだけど、人の都合で、妊娠、中絶、堕胎が行われているとしたら、それを殺人と考えれば、都合による殺人は悪じゃあないのか。

 手書きの手記だったなら、「堕胎」が書けるのは対したモノだと思う。私が書くなら、「ダタイ」と書くだろうし、その辺りは、推敲しても良かった部分。

 僕は※※を殺した。自分の行動を正当化したかったのだろうか。「命」とか「都合」ということを考えていたら、グロイ文章が頭に思い浮かんできた。※※。僕に最初に出来た彼女。

 グロイ文章の部分は、ある程度、文字数稼ぎ。本当は、藤子・F・不二雄先生の短編集にある「性に関する倫理感がズレた世界」のことを例に出そうと思ってたのだけど、書く時に失念してしまった。

 ※※と最初に出会ったのは、まだ、高校生の時だった。もう、付き合うようになるまでは、あんまり覚えてないけど、最初に会った時、あいつは、中庭のベンチで小説か何か読んでたっけ。近づいてみると、すごく、かわいくて、表情が凛としていて、子ども、と言ったら怒られるかも知れないけど、美少女という言葉がピッタリだった。でも、その口から発せられた言葉は、物凄くトゲトゲしくて、冷たくて、それにビックリしたんだ。

 「『凛』としていて」、「『子』ども」…なのだけど、手記だとこんなことは書かないわな…。暗号かっつーの。この部分は、ラブプラスのストーリーパートをやってないと、中庭のベンチとか、よく分からんと思う。

 それから、なんの因果か、同じ図書委員になって、それで、色々あって、付き合うようになって。付き合う時に、屋上でキスしたんだっけ。告白は、※※からしたのだったかな。それを断るなんて選択肢は、あったにはあったのだろうけど、僕には、それを選ぶことは出来なかった。それから、一緒に帰って、お互い名前で呼ぶようにしたんだっけ。今までは、苗字で呼んでたけど、その時から、「※※」と呼ぶようになった。アイツも、俺のことを名前で呼ぶようになった。

 ラブプラスで友達パートから、恋人パートに切り替わる部分。「それを断る選択肢」というのは、実際にある。好感度を上げて、固有イベントを全部進行させると、最終段階で、女の子の方から告白してくるのだけど、「断る」という選択肢も実際に出てくる。勿論、私は、そんなことが出来なかった。他二人は、完璧に外野だと思ってたし、好感度が上がったらどうしよう…くらい思ってた。

 最初のデートは、たしか、動物園に行ったのだったっけ。お互い、まだ不慣れで、なんとなく感情が盛り上がって、キスしようにも、人目につかない場所とか、よく分からなくて、結局、結構、人目があるところで、やってみようにも、お互い、恥かしくて。でも、そんな不慣れな俺も、デートを重ねるうちに、段々と慣れて、エスコートも出来るようになったんだ。

 たしか、最初のデートは、動物園に行ったハズ。同じ場所でのデート、探索を重ねるごとに、場所レベルが上がって、人目の少ない場所を探せるようになります。

 初めて名前で呼ばれたこと、キスしたこと、手を繋いで歩いたこと、そのドキドキは、ある程度慣れてしまったのだけど、それでも、幸せな日々は永遠に続くと思っていた。夢の中に※※が出てくるくらいに、カノジョのことが好きだった。

 個人の感想です。

倦怠期はあったけど、「旅行に行きたいな。」とか、思って、お金が貯まって、旅行に行けるようになったら、きっと、また、新鮮なドキドキを味わえることが出来る、そう思っていた時に。

 この部分は、主人公は「ラブプラス」をやっていて、「旅行に行きたな。」というのは、ラブプラス+のこと。ラブプラス+では、新しいイベントとして、熱海旅行ができるようになっている。なので、お金が貯まるとは、旅行費用じゃなくて、ラブプラス+を買うためのお金のこと。

 僕には彼女ができた。新しい彼女が。※※とは違う彼女が。そのことを※※に伝えようと思ったのだけど、どう伝えて良いか分からないから、ずるずると、二人と付き合うことになった。二股、という状態だ。でも、そんな状態は長く続く訳はなかった。後から出来た彼女は、カノジョを殺すように言った。そして、僕は、それに従った。

 殺すとは、セーブデータを消す事。言わずもがな。

 本当は、俺が死ねばよかったんだと思う。そこに至るまで、色々と考えた、というのは、言い訳でしかないだろう。最期の時は、感情が冷静なのか、BGMも淡々としていて、本当にATMで貯金を下ろすような感覚で、僕は※※を殺した。僕は自分の都合で※※を殺した。

 これを書くために、実際に、データ削除画面まで進みました。今までは、誤タッチで消したら怖かったから、その画面まで行ったことはありませんでした。実際にデータ削除まではしてないので、主人公の気持ちは、私には分かりません。

 彼女に従い、カノジョを、※※を殺した理由は、何をどう説明しようとも、それに至った一番の理由は、彼女は、それを、その、快楽殺人をさせてくれる、その部分だった。本当は、俺が死ねばよかったんだ。いや、本当は、僕が死ねばよかったんだ。

 あざとい方法だけど、現実世界での主人公は「僕」、ゲームの中では「俺」のイメージです。それが、終始徹底されているかと言えば、そうじゃないのですが、まぁ、混濁しているようなイメージです。


 私の手元に一枚の写真がある。

f:id:yarukimedesu:20120106002633j:image

 この写真がオチなのだけど、そんなに笑える話でもなかった。

 非実在青少年の殺害事件の最初の犠牲者であるカノジョの…安らかな寝姿。この時は、自分が殺されることを想像だに、していなかったことを考えると…涙が滲み出てくる。

 人が作り出したヒトが、人と同等の命を持つ時。その命を奪うことは、重罪である。私は、絶対に許さない。なお、これは補足ではあるが、※※さんを殺害した殺害方法、殺害機能に関してだが、最新版では機能から外されている。

 この世界は、非実在青少年のナンタラが真剣に議論された近未来の設定です。ラブプラスからデータ削除機能がなくなっているのは、創作。また、主人公が旧版のラブプラスをやっていたことに対する、「製品回収漏れ」とか、そういう説明を加えようかと思ったけど、冗長になるから、省いた。

 手記を紹介した人も、ラブプラスをやってそうな気がするけど、特に、そういう設定は考えてなかった。じゃあ、手元にある写真は何なん?と聞かれると、あまり、考えてなかった。

締め

 とまぁ、そんな感じ。果たして、行間が伝わることが大事なのか、そうじゃないのか。多分、世の中に出ている文章は、全てに行間があるのだと思うのだけど、それを味わってもらえるかは、筆者の「凄み」の部分だと思う。私は、その「凄み」が、「楽」に「安価」に欲しい。