病むに病まれてビラの裏 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2012/04/25 (水)不思議なモノでセリフを書くと吐き気がする。

エスカレーター・ガールズ(適当な仮)←最後に女の子がエスカレーターで昇る小説…の書きかけの続き。

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前回↓

昔々、天使様たちが、この世界を、この街を変えようと、宇宙で闘われたらしい。それで、この世界は一度変わり、そして、2千年たって、また、元に戻ったらしい。元に戻ったって言ったって、昔のことを知らない私にとっては、今が、今でしかない。例えば、それは、性的な絶頂を迎えた時に、「イク」と言っていたのが、いつの間にか、「アガル」とか、「ノボル」と言うようになったと言われても…そんな世界が、今の世界だ。
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途中全部略
「じゃあさ、じゃあ、これだけは分かってよ。結婚とか、子どもとか、言っているけど、愛してる、愛してるんだ。だから、一緒になりたいんだよ。」

 はいはい。分かってますよ。口には出さないけどね。


今回

 窓の外を見ると、7本のエスカレーターのうちの一本が見える。夜を徹して、あの方達の街へ…何かを運び続けているのだろう。それは、方々の工場や農場で作られた物資の他、選ばれた人は、あの街に昇ることが出来る…と言われているけど、多分、私たちには関係ない話で、きっと、お金持ちの人たちなんだろう。こんな掃き溜めのような街で、お金持ちって言っても、たかが知れているのだろうけど、同じ掃き溜めの中で、昇りつめる人は…それだけ、「まっし」という事なんだと思う。

 窓から空を見上げると…やはり、空は、あの街で覆われて星は見えない。前に農場に見学に行った時に、あの街のない空をみて、その時に…はじめて「星」というモノを見たけど、もしも、あの街に昇ることが出来たら…星は、もっと近くに見えることができるのだろうか。

 枕元を見ると、私の枕…を占領して、ツグが寝ている。やることやったら、すぐに寝ちゃう。そういう所だけ、変に男っぽいのは…徹底しているというか、努力しているというか、すごいと思う。しかし、コイツ、どんどんマニアックになってくるな。今夜持ち出してきた黒い棒なんて、パワーありすぎて、一回で電池がカラになっていた。燃費悪い。まぁ、それはそれで、それだけ、すごかったけど。

 ベットの傍のテーブルをみると、ツグが区役所で貰ってきた書類とか、リーフレットとかが散らばっている。婚姻届。無理だっつーの。資源ゴミの収集日が変わります。まぁ、これは、関係あるか…。子供養育権の申請。だから、無理だっつーの。「したみてくらすなうえみてくらそう教の教え」…ふーん。こんなリーフレットを区役所で配っているのか。これは、私たち区民が…下の街で過ごす人たちが信仰している最もポピュラーな宗教で…多分、どんな人でも、会ったことないけど、あの方達に対して憧れの気持ちを持っているのは…きっと、プレインストールされているのだと、思う。どんな宗教か…と言えば、名前がそのまんまで、上を、空を見て暮しましょう…という感じの内容だ。常に向上心を持ちましょう…みたいな。どれどれ、眠たくがてらに、ちょっと読んでみようかな?


 いわく、我々は、空にて生まれ地に落ちた。

 いわく、いつの日か、空に帰るために我々は自分に尊くあらねばならない。

 いわく、空にある大いなる意思、母胎樹に帰ることが最上の喜びである。

 いわく、そこで我々は一つになることができる。愛することができる。

 いわく、その日のために、自らのケガレを見つめなければならない。

 いわく、目を、心を常に空に向けて、暮しましょう。

 いわく、それが地に生きる私たちの最上の喜びなのです。


 それは、リーフレットに印刷されたただの文字、インクの集まりのハズなのに、心の中で復唱することで、気持ちは、安らぎ、そして、眠りに落ちていった。その眠気とクロスして…ツグが電池を持ってゴソゴソしてたみたいだけど…今日は、もう勘弁して欲しい。


「急なお願いなんだけど、ユラちゃん上がってくれないかしら?」


 その日、いつものように早番で出勤するとパンク調のオカマ店長に声をかけられた。


「あ?バレてました?なるべく、お客さんにはちゃんとアガっているように演技していたつもりなんですけど…その体調もあるというか、実際には、13回に1回くらいしか、本当にアガれないんですよねー。」

「いやいや、そうじゃなくて、この店の代表として、ユラちゃんにあの街に上がって欲しい…ってことなのよ。」


 今更だけど、私の名前は、ユーラだ。真ん中の延ばしは省略して呼ぶ人が多い。オカマ店長もそうだし、私も、自分の事を自分の名前で呼ぶような…痛々しいことはしないか。


「どういうことですか?あの街に上がるって?」

「うーんとね。ユラちゃん知らないかった?定期的に、この街から、あの街に、人が上がっているということ?」

「まぁ、なんとなくは知ってましたけど、詳しくは…。」

「えーとね。だいたい年に4回くらい、あの街に上がれる人が、7人くらい選ばれるのだけど、私達の、この業界からもね…。」


 私は、「考えさせてください。」と店長に告げ、仕事に入った。最初のお客さんが、あの性欲が人の8倍強くて人に触れられると死にたくなるあの人だったから、裸になって、大事なところを見せたり見せなかったりして、手をパタパタしながらボーっと考えている。死にたくなる人は、私の考えている目が好きらしいから、丁度良いかも知れない。

 店長が言うには…「年に4回、7人の人間が選ばれて、それぞれ、別のエスカレーターで、あの街に昇るらしい。7人の選抜には、この街の職業エリア等々で選別されて、そして、私の勤めるこの業界、つまりは、「風俗」業界からも1人選ばれるらしい。分野の名前は、『luxuria』というらしいけど、意味は、よく分からない。他の分野では、大会や、コンテストが開かれたりもするらしいけど、風俗業界は、組合の持ち回りで、それぞれの店から候補者を選ぶ」らしい。

 私が選ばれた理由は、今回の選抜がオカマ店長の持ち回りの順番で、そして、単純に、この店でナンバー1だから…。人生の転機は、こんなにも前触れなく起こるのだろうか…いや、実際に起きている。この街に住む人間は…誰しも、あの街に昇ることを憧れている。切っても切り離せない感情だ。しかし、それは、それには、具体的な方法が分からず、だからこそ、漠然とした「憧れ」だったのだけど…道が開けた。なんとなく、懸命に、仕事をすることが…そこに通じていたなんて。

 断る理由はない。今日の仕事が終ったら、オカマ店長に「承諾の意」を伝えよう…とした時、はっと…ツグの顔が浮かんだ。


「あ、ああ、いい!その目がいい!手が、手が捗る。すごい!」


 全然そんなつもりはなかったけど、8倍死にたくなる人は、一気にアガッてしまったようだ。心ここにあらずだったから…なんだか悪い気分。



「じゃあ、俺も『ira』で昇れるように頑張ってみるよ。」


 仕事が終って、ツグにオカマ店長から言われたことを話すと…ツグはそう言った。すごく簡単に言うから…ツグも『選別』の事は知ってたの?


「いや、リーフレットとか教典に書いてあるじゃん。みんな知っているよ。ジョーシキ。ジョーシキ。でも、今までは自分に関係ないことだと思っていたし、その、ユラと分かれるのヤだったから、考えもしなかったけど…うん。いいぞ。捗る。捗る。道が開けるって一気なんだな。うん。ユラ…俺達、ついに一緒になれるよ!」


 と一気に言う。後半は、うわずって声が高くなってるじゃん。


「…盛り上がっているところ悪いけど…盛り上がっているからこそ言っておくけど、水かけとくけど…そもそも、じゃない?そもそも、私達は、お…。」

「ユラって本当にリーフレット読んでないんだね?大いなる意志の前では、そんなことササイな問題なんだよ?あの方達の街に住むということは、この街でできないこと、素晴らしいことが全てなんだから!」


 …アチャー。完璧に戻ってる。まぁ、実は私は、こっちのノリの方が可愛くて好きなんだけど…。


「それにね!ユラ!これが一番大事なことなんだけど、あの街に上ったら!私達、子どもも作れるんだよ!」


 え!ホント!


「そう!貰うんじゃあなくて作ることができる!」

「ホントに!?ツグミ?!」

「ホント!ホント!私達、本当に一緒になることができるんだから!」


 その日、私は、オカマ店長に、あの街に上がることを承諾した。そして、ツグは、iraの選抜にエントリーした。ああ、二人であの街に上れたら…。もしも、ツグが駄目でも…先に行って待っているからね。こんなこと言っちゃあダメ?フラグが立っちゃう?


 全然関係なくて、そして、どーでも良い事なんだけど、人の8倍死にたくなる人は、結局、自殺しちゃったらしい。色々と、無理があったんだろうな。

 私のエリアの、部門の選抜は、持ち回りの当番制で、指名をもらって、承諾したら即O.K.で、あの街に上れる。でも、それは、部門によって違うみたいで、やっぱり、職業にキセンはあるみたい。

 ツグがエントリーしたiraは、選抜にエンターテイメント性を持たせていて、一つの大会にしていた。その内容は、すごく単純で「人殺し大会」。どれくらい人殺しが上手いかを競い合う内容。参加者全員で殺し合いをして、最後まで生き残った人が優勝。私は、その内容を知らなかった。ツグが話してくれなかったから。128人の人殺しがエントリーしていて、ツグもその中の一人。中には、警察官とか、自衛官とか、本当に人殺しのプロもいて…単なる肉屋の店員さんのツグに勝てる訳ない、殺せる訳ない相手ばかりに思えた。

 「どうしてツグは話してくれなかったんだろう?」、そう考えると胸がキュンとなった。ツグのことは好きだった。だから、毎日のようにセックスみたいなことをしていたし、どんどんマニアックになっていく器具も、それらりに楽しめることができた。それらは、「好きだから…」で全部、説明できると思っていたけど…ツグの死を、愛する人の死に直面したからこそ、わきあがってくる感情って…あるのだと思う。できれば、こんな感情とは無縁でいたかった。だけど、なってしまったモノは仕方がない。女は度胸。よーし、もしも、ツグが死んだら、きっと、死ぬ確率の方が高いと思うのだけど…もし、ツグが死んだら私も死のう!生きていても仕方がない!

 覚悟が決まってしまえば、テレビで行われるサツリクゲームは、一つのエンターテイメントだと思えた。自分の命もかかっていると思うと、自分が参加しているような臨場感がある。職業柄、常に銃を盛っている人達は、やはり、人殺しが得意で、次々と参加者達を血の海に沈めていく。死亡が確認されると、その選手の顔写真と簡単なプロフィールが画面下部に表示されて、赤い大きなバッテンがつく。あ、マシンガンかな?アレ?いいの?そんなの?アハハハハ。次々とプロフィールと顔写真が表示されて赤いバッテンがついて、誰が何人殺されたのかさっぱり分からないよー。

 次々と表示される死亡者リスト。私が見逃してなかったら、まだ、ツグは死んでいない。上手く逃げているのかな?ヤダ。顔が火照ってる。こーふんしてる?あらら、パンツの中がぬるってなってる。手に汗をかいている。


 100人前後が死亡して…急にコウチャク状態になった。人殺しが得意な人達が残っていたけど、お互いを意識するあまり、共倒れになってしまったみたい。公務員の実力には、キセンはなかったか…。そうなってくると、後はノミの心臓の集まりで、一時間くらい全く動きがなかった。私はコーヒーをドリップして4杯も飲んでしまった。

 特に前触れもなく、ピンポーンという軽快な音と合成音声のアナウンスが流れた。


「膠着状態が60分を過ぎましたので、特別ルールを適用します。」


 参加者も、私も、「は?」という感じだった。そしたら、カメラが会場上空のものに切り替わり、何かが落された。その少し後に画面が光った思ったら、爆発音が鳴り響いた。画面にはスーパーで特別ルールの説明が出ている。「60分以上、参加者が選別の意思をしめさず、競技の続行が困難と判断された場合には、会場上空より爆弾を投下し、生存者、または、人体の損傷が一番少ない者(死亡の場合も含む)を優勝者とする。」。テレビに出ている文字が、文字としてしか理解できなかった。だから、その内容がよく理解できた。もしも、ツグが生きていれば、ツグが優勝…奇跡ってあるのだと思った。生存者が4人いて、その中で、人体の損傷が一番少なかった、手と足が全部なくなちゃったツグが優勝だった。他の3人は、もっと色んなところが少なくなっていた。でも、生きていた。


後書。

 後2シーンくらい書いたら完成。投稿前に全文が出ている…というのもアレだから、後は、ローカルで完成させて、投稿後に全文の表示をしようかね。締め切りまでに完成させたい。部員にできることは、なんらかの理由で気になる部分を範囲指定してスターをつける…とかだろうか。

 だけど、締め切りも迫ってきたから…各人が自分の作品の仕上げに取り組んだ方が良いのかも知れない。