病むに病まれてビラの裏 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2013/09/18 (水)ラダトーム王「誰も読んでねぇだろwwここww。」

この世に出なかった言葉、結婚の条件、母の言葉、天啓。

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自分でも不思議に思える。こんなにも冴えない男に、給料だってそんなによくないのに。何故、こんなにも尽してくれる、良き妻ができたのか?同じ会社というのはあったけど、フロアーも違うし、でも告白してきたのは彼女だった。誰かの手引きか?と思ったけど、同僚達も、彼女の同僚達も、ビックリしていた。

「なぁ。」

「何?」

「どうして、こんなクソつまらない男と結婚してくれたんだい?」

結婚して、5年目。ふと聞いてみた。

「何?どうしたの急に。」

「いや、まぁ、なんとなく。」

妻は、明日から病院に行く。まだ、息子か娘か分からないけど、自分が父親になることの最後の覚悟を決めたかったのかも知れない。

「どうして俺なんかを?」

「お母さんが言ったの。」

「お母さんが?」

妻の母は、僕たちが結婚した次の年に死んでしまった。

「そう。お母さんが。」

「なんて?」

1982年の7の月。7の三つ重なりし日に生まれし男と結婚しなさいって。その男が、今は如何にさえないクソ男であっても、息子の世代。その息子の世代には、光が満ち溢れ、我ら具祖美津姫乃尊の一族は1000年王国とも言える栄光の時代に入る。あなたが不遇な人生を送ったとしても、これが、一族のため、ひいては、この日本のためになる。あなたの人生は、その礎になる。娘の貴女が可哀想でもあるけど、私も、貴女のために、自分の人生を犠牲にしてきた。私を、もう安心させて。大丈夫、先にバルハラで待つ……って。」

「……。」

「本当はね。好きな人がいたんだけど、別れちゃった。」


オレは、この後、死ぬまで妻に、彼女の母のことや、一族のことは聞かなかった。ただ、この時は、来年の初夏に生まれてくる我が子が、本当に『息子』なのか?と待ってみることにした。1000年後の日本人は、オレも褒めてくれるのだろうか。